第2段階:自然な収束を認識する
ダイヤモンド・フレームワークでは、最初はまとまりが感じられなかったアイデアの中に、時間の経過とともにパターンが浮かび上がってくる。
特定の業界、仕事、機会が、あなたの強みや興味に合致していると感じるようになる。いくつかの会話に活力が湧いてくることに気付くだろう。特定の課題が、あなたの関心を引きつけ続ける。あなたのリーダーシップ、戦略、創造性といったスキルが、スタートアップ、非営利団体、複数の仕事を組み合わせたキャリアなど、新たな文脈で思いがけず共鳴することもあるだろう。
これがダイヤモンドの絞り込みの段階である。一見ばらばらに見える探求が、明確な方向性に収束し始める。あなたの強みや願望に合致する機会が、無理に決断しなくても、自然に浮かび上がってくるのだ。
明確さは追い求めるものではなく、時が来れば現れるものだ。霧が晴れ、正しい道が明らかになったとき、そのことにあなたは気付くことだろう。
あなたのキャリアは「探す」のではなく「形作る」もの
キャリアの転機は、特にミドル世代以降の場合、次の職を急いで見つけることではない。まず自分自身を再定義し、可能性を広げ、収束が自然に起こるようにすることが重要だ。仕事探しから発見へとフォーカスを移すことで、制限なく可能性を探求し、予期せぬチャンスを発見し、正しい道が現れたときにそれを認識する許可を自分に与えることができる。明確なゴールを追い求めるのではなく、そのゴールがあなたを探しに来るための土台を整えるのだ。そうすれば、次の一歩を無理に踏み出す必要はなくなる。


