メンタルを病んで休職していた人が職場に復帰するときは、不安でいっぱいだ。メンタル不調はそう簡単に回復できないもの。それでも自分にむち打って仕事への再挑戦を決めた仲間を、どう迎え入れたらいいのだろうか。
メンタルの不調を乗り越え職場復帰する人たちのためのサポートサービスなどを運営するRodina(ロディナ)は、メンタルが原因で休職した経験のある100人を対象に、職場復帰の際の心境に関する調査を実施した。それによると、休職を決めたときの気持ちは「不安」がもっとも多く、「後ろめたさ」、「悔しさ」というネガティブな思いが大半となった。それだけに、職場復帰の心情も複雑にならざるを得ない。

「復職」という言葉から連想するイメージも、「不安との戦い」がもっとも多く、社会との再接続や自分を取り戻す機会というポジティブな気持ちを上回った。どうしても不安がつきまとう。

実際に復帰したときにもっとも不安だったことは、「周囲の目・評価」だった。そのほか、業務についていけるか、自己肯定感の低下、再発のリスクと、まさに不安を目一杯抱えた状態での復帰だったことがわかる。

ひとたびメンタルを病むと回復はなかなか難しい。事実、うつ病の場合は治療によって状態がよくなっても「完治」とは言わず「寛解」という。再発の恐れを残した一時的な症状の軽減という意味だ。そこからどう気持ちを上向きにしていくかが重要になる。

ほとんどの人は、しっかり休養をとる余裕もなく、少し良くなった状態で職場復帰することが想像される。復帰を果たし、仕事をしながらメンタルを回復させていくことは可能かと尋ねると、可能だと答えた人は約2割だが、難しいとの回答がほぼ同じ割合だった。残る約6割は「条件が整えば可能だと思う」と考えている。Rodinaはこの結果を受けて、働きながら回復させることは理論上は可能だが、現実にはそのための職場環境が十分に整っていないと感じる人が多いと推察している。
この条件とは、「職場の柔軟性や支援体制、理解ある上司の存在など」と同社は指摘する。まずは周囲の目がいちばん怖い。とくにメンタルが弱くなっているときは、他人の視線や言葉に敏感になっているので、周囲の人たちは、そうした認識を共有して温かく接することが大切だろう。



