削ぎ落とすことで際立つモードの美学
純白のコットンブロードで仕立てた半袖シャツは、比翼仕立てやショートカラーなどミニマルなデザインがモードテイストを引き立てる。胸ポケットにはクリスチャン ディオール クチュールのロゴに加え、ムッシュ ディオールが愛したスズランの花の刺繍がさりげなくあしらわれ、控えめなエレガンスが漂う。チャコールのクリースステッチ入りウールパンツを合わせたモダンな着こなしなら、モードテイストも映えるはずだ。足元はローファーにすれば上品にまとまる。
クラフツマンシップが生み出す緻密な美
ここ数シーズンでアート性を高めているフェンディ。その象徴が新作の半袖シャツだ。職人がひとつずつ縫い付けたコーラルレッドのビーズを用い、バンダナ柄が描かれており、まるで工芸作品のようなクラフト感あふれる美しさ。ホワイトリネンとのコントラストも鮮烈だ。オーバーサイズシルエットのリラックスした雰囲気に合わせ、色落ちしたデニムとサンダルで脱力感ある装いにまとめたい。シャツと配色を合わせたバッグもベストマッチ。
アクセントの効いたモダンプレッピー
インディゴで染めたのちに特殊な技法でウォッシュ加工を施した、淡い色落ちが美しいコットンシャンブレーを用いた一枚。柔軟ながらもコシがあり、上品なワイドカラーも相まってラフになりすぎない。ホワイトのコットンショーツを合わせた王道プレッピーが今また新鮮だが、鮮やかなレッドビーズのグラスコードや腰に巻いたセーターでアクセントを加え、あっさりしすぎないようにするのがポイントだ。腕まくりでこなれ感を演出するのもいい。
ダークトーンで見せる新鮮モードスタイル
通常はコットン製のポプリンにダークブラウンのウールを用いることで、軽量かつハリとコシ、艶のある春夏シーズンにうってつけな生地を製作。得意のウエスタンシャツに仕立てることで、タフな男らしさと都会的なモードテイストを併せもつ一着に。ブラックのコットンパンツを合わせて上下ダークトーンで揃え、アクセントにブラウンのウエスタンベルトとタッセルをプラスすれば、洗練のモードスタイルが完成。コンテンポラリーなブランドで表現するモードが新鮮だ。


