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ヘルスケア

2025.06.17 14:15

近視は病気だった? 日本の経済損失は試算年4兆円、予防しないとどうなる

眼科医で窪田製薬ホールディングス代表取締役会長窪田良氏の著書『近視は病気です』(東洋経済新報社刊)

近視による日本の経済損失額は4兆円

世界ではすでに近視が病気であるという認識が広まっています。

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視力障がいによる経済損失は、世界で年間約4000億ドル(約60兆円)に及ぶとする調査結果も出ています。また、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)には、子どもの近視抑制に関する啓蒙や目の健康推進が含まれています。

こうした状況から考えても、日本で「近視が病気である」という認識を広め、近視対策を進めていく必要があります。

では、実際に近視による日本の経済損失はどのくらいあるのか。今回、中国における算出モデルに倣って、以下の前提条件のもと、日本の数値を推計してみました。

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(前提条件)

・医療費・矯正費用(メガネ、コンタクトレンズ、手術費用など)

・生産性の損失(視力低下による労働効率の低下、失職など)

・間接的コスト(教育への影響、交通事故リスクの増加など)

その結果、年間約4兆円の経済損失があると推定されました。これは日本の年間GDP、600兆円の約0.7%に相当します。ケアにあたる家族の負担なども考えると、近視による経済損失額はさらに増えるでしょう。こうした損失から考えても、近視は決して「メガネをかければいい」では済まされない疾患なのです。

次回は、国家プロジェクトとして近視対策に取り組む、中国の実例をご紹介します。

『近視は病気です』(窪田良著、東洋経済新報社刊)

 

窪田良(くぼた・りょう)◎眼科医、医学博士、窪田製薬ホールディングス代表取締役会長、社長兼最高経営責任者 (CEO) 。慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学大学院に進み眼科学研究において博士号を取得。その研究過程で緑内障原因遺伝子であるミオシリンを発見、「須田賞」を受賞。眼科専門医として慶應病院や虎の門病院などの勤務を経、米国ワシントン大学に眼科シニアフェローおよび助教授として勤務。慶應義塾大学医学部客員教授、米国NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。2024年5月に東洋経済新報社より『近視は病気です』を出版。近視をゼロに、世界中から失明を無くすことを目標に活動している。 


※「近視」に関しては多くの研究がなされている。本稿では窪田博士の研究について紹介した。

編集協力=安藤 梢

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