実際に働いてみると評価は一転
一方、実際に年下の上司と働いた経験がある女性からは、ポジティブな評価が目立った。「よかった点」として最も多く挙げられたのは「年齢に関係なく、能力や実績が評価されると感じた」(37.2%)。次いで「新しい視点や発想を学べた」(32.1%)、「フラットで風通しの良いコミュニケーションができた」(26.5%)と続き、年下の上司がもたらす新鮮さや開放感を評価する声が多数を占めた。
回答者らは「年齢差がそこまでなかったので、年下という意識がなかった」「優秀かどうかは年齢ではないということがわかった」とコメントしており、年齢差への意識が実体験によって変化していく様子が見て取れる。
指導力不足という課題も浮上
だし課題もある。「よくなかった点」としては「指示や指導の経験不足を感じた」(33.8%)、「精神的に未熟だと感じた」(28.6%)が上位に挙がった。年下の上司特有の課題として、マネジメント経験の浅さや精神面での未熟さが指摘されており、これらは個人の努力だけでは解決が困難な場合も多く、企業側の管理職育成の重要性を示している。
年下の上司と働く際に心がけたいこととして、「年齢にとらわれず、敬意を持って接する」(70.8%)が圧倒的に多く、次いで「年齢にとらわれず、仕事の成果で信頼関係を築く」(52.0%)が続いた。この結果は、多くの女性が年齢に関係なく一人のビジネスパーソンとして真摯に向き合おうとする姿勢を持っていることを示している。年功序列から実力主義への意識転換が、着実に進んでいることがうかがえる。
今回の調査では、女性の社会進出が進み転職が一般化した現代において、年齢よりも能力や実績を重視する文化が根付きつつあることが明らかになった。一方で、年下の上司への適切な接し方や、管理職としての育成支援など、新たな課題も浮上している。
筆者は会社員時代に年下の上司を何度か経験したが、業務をおこなう上でほとんど抵抗も支障も感じなかった。逆に年齢が上の上司だからといって必ずしも経験不足や未熟さがないとも言えず、リーダーシップは人それぞれであるという印象をもっている。
企業にとっては、年齢に関係なく風通しよく仕事ができる組織作りと、これからも増えていくであろう若手管理職の育成強化が急務となっているといえるだろう。
【調査概要】
調査期間:2025年4月24日〜5月7日
調査対象:「女の転職type」会員
有効回答数:396名
調査方法:Web上でのアンケート調査
出典:女の転職type
年下の上司ってどう? アンケート結果


