音楽

2025.06.11 14:00

グリーン・デイ、アルバム『Saviors』の売上 先週から約21倍に急増

Jessica Christian/San Francisco Chronicle via Getty Images

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最近のミュージシャンは、通常盤の発売後、すぐにデラックス盤をリリースすることが珍しくない。数カ月の間を置くこともあるし、その期間が数週間であることもある。そして時には、通常盤のリリース後わずか数日でデラックス盤を追加し、初週のオープニング売上を上げようとすることさえ一般的になっている。

一方、グリーン・デイは、アルバム『Saviors』通常盤のリリースからデラックス盤のリリースまで、ほぼ1年半の間隔を置くことで、昨今エスカレートするこのトレンドに逆らった。そして、この戦略により、通算14作目となるこのフルアルバムは再びベストセラーとなり、その売上枚数が急増したのだ。

『Saviors』の売上が急増

Luminateによると、過去1週間における『Saviors』の売上枚数は、米国だけで4800枚にのぼる。デラックス盤リリースの数日前には、CD、カセットテープ、LPレコード、デジタルを合わせても200枚強しか売れなかったのとは対象的だ。米国の売上だけでも、『Saviors』の売上枚数は約21倍にも跳ね上がった。

『Saviors』への関心が再び高まったことで、同タイトルはビルボードの2つのチャートに返り咲いた。同アルバムはVinyl Albumsチャートに再登場し、8位を獲得した。また、ジャンルやフォーマットを問わないTop Album Salesチャートでも11位にランクインしている。

『Saviors』は過去にTop Album SalesチャートとTop Album Salesチャートの両方で1位を獲得したことがある。ただし、前者では6週、後者ではわずか4週、つまり約1カ月間の首位獲得となった。

『Saviors』は2024年1月にリリースされた直後から人気を博した。それ以来、グリーン・デイはかなり着実なプロモーションを続けている。通常盤には5つの新曲が収録され、その後デラックス盤にも収録されている2つの新曲がリリースされた。

『One-Eyed Bastard』が新たな高みに到達

ファンたちが『Saviors』のデラックス盤に収録されている『Smash It Like Belushi』や『Ballyhoo』を楽しむ一方で、現在、勢いを増しているのは、通常盤に収録されている『One-Eyed Bastard』だ。この曲は、ビルボードの3つのチャートのうち2つで順位を上げ、Rock & Alternative AirplayチャートとAlternative Airplayチャートの両方で最高位を更新した。また、Mainstream Rock Airplayチャートでは17位をキープしている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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