次のインテリジェンスはApple Watchか
macOS 26にはナンバリングの他にも、カリフォルニア州のタホ湖に由来する「Tahoe」という名前が例外的に付く。Liquid Glassデザインになり、iOSが先行導入する「ライブアクティビティ」やiPhoneとの同期による電話アプリへの対応などが特徴として挙げられる。Spotlight検索も応答性能が良くなるようだ。なお、アップルはTahoeがIntelベースのMacをサポートする最後のメジャーリリースになると伝えている。
watchOS 26にはユーザーの健康を「見守る」の新しい機能が発表されなかった。代わりに健康を「増進する」目的で役に立ちそうな「Workout Buddy」という新しいアプリが追加される。ユーザーのワークアウトのデータとフィットネス履歴を取り込み、パーソナライズされたコーチングを自動生成する機能だ。音声によるコーチングも生成するが、watchOS 26の導入当初は「英語のみ」に対応する。日本未導入のFitness+の音声データと連携することから、「自然な日本語の発話」に対応するまでには少し時間がかかるだろう。
筆者は最近「もの忘れ」にいらだつことが多いので、いつも身に着けているApple Watchで「メモ」アプリに音声で一筆残せるようになる小粒なアップデートにも心引かれた。
watchOSについては全体に若干、今回のアナウンスメントが少なめであるように感じたが、今秋にもしパワフルなプロセッサを搭載して、単体でApple Intelligenceのツールをさばける次世代のApple Watchが出てきた時に、追加の大きなアップデートがありそうな気がしている。
今年のWWDCでアップルは、Apple Intelligenceの中核にあるデバイス上の基盤となる大規模言語モデルを外部のアプリデベロッパに開放することも発表した。基盤モデルフレームワークを利用すれば、外部デベロッパがオフラインで安全に使えるApple Intelligenceの機能を自らのアプリに活かせる。Apple Watchと相性の良い健康管理系のアプリに新たな展開をもたらすかもしれない。
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