改良点は、器用さの向上、24時間稼働できるバッテリー、堅牢な設計
ここ最近のAIがもたらす進化を受けて同社は、ヒューマノイドの適用範囲を荷物運びのような単純作業から、器用さが求められるタスクに移行しつつある。カルデナスは、アプトロニックが「人間中心の設計思想」を持つ点を強調し、「人々がそばにいたいと思えるロボット」を目指していると語る。彼は、産業分野における実質的な展開が2026年になると見込んでおり、その3〜5年後にヘルスケアやホスピタリティ、高齢者ケアなどで実用化を期待している。
アプトロニックが年内にアポロに盛り込む改良点には、器用さの向上や、24時間稼働可能なモジュール式バッテリーの導入、工場や物流拠点に耐えうる堅牢な設計などが含まれている。ヒューマノイドが人間の雇用を奪うという懸念に対しては、カルデナスは、ヒューマノイドが人間を補助する役割を担うと考えている。
「ヒューマノイドは、人間の生産性と能力を高めるツールだ。ヒューマノイドについて特に大切なのは、人間の代替ではなく、人間を助ける存在として考えられ、設計されている点だ」と彼は語った。
私の夢は、両親が「尊厳」を持って年を重ねられるよう、世話するロボットを作ること
またAIがイノベーションのスピードを猛烈に加速させており、これまでプログラムに頼っていたロボットの行動も、AIによって自律的な学習が可能になりつつある。アプトロニックもAIを活用し、ヒューマノイドが自ら必要な行動を学習するよう支援している。
高齢化が進む社会においてヒューマノイドは、高齢者介護がますます重要になっている家庭への導入も期待されている。「私の夢は、両親が『尊厳』を持って年を重ねられるように、両親の身の回りすべてを世話するロボットを作ることだ」とカルデナスは語った。「私の祖父たちは、年を重ねるにつれて尊厳を失ってしまった。彼らは何事も誰にも頼ることがなかったが、突然、あらゆることを人に頼らなければならなくなった」。
カルデナスは、「いつか、彼らのためにすべてのことをしてくれるロボットがあればと夢見ていた。そして、それは実現すると信じている」と明かした。


