フォーブスの世界の長者番付の最新版には、人工知能(AI)関連で財を成して新たにランクインした富豪が10人以上含まれているが、なかには風変わりな形でAIを取り入れた人もいる。LinkedIn(リンクトイン)共同創業者のリード・ホフマンは、自分自身のAIツインを作り、対話を行う動画「Me, Myself and (A)I(私、私自身とAI)」をYouTubeで2024年4月に公開している。
一方で、AIに懐疑的な人もいる。先日、引退を表明したウォーレン・バフェットは、「核兵器を開発したとき、我々は精霊を瓶から出してしまった。AIも似たようなものだ。瓶から飛び出しつつある」と2024年に語っていた。
平均年齢66歳の世界の富豪に調査
では、他の多くのビリオネアたちはAIをどう使っているのだろうか。それを確かめるためにフォーブスは、平均年齢66歳の世界の富豪たちに、AIを仕事や私生活でどのように活用しているかのアンケート調査を行った(ほとんどの回答は2月下旬から3月上旬に得られた)。その結果、回答者のうちの65%が私生活でAIを使っており、77%がビジネスにおいて活用していた。
「1日に5回はChatGPTと話さないとやっていけない」と語るのは、グルーポン共同創業者で、現在はヘルステック企業Tempus AI(テンパスAI)を率いるエリック・レフコフスキーだ。「私は数年前に、会社全体を『生成AIファースト』に再編成する決断をした。そのことは、会社の成長の原動力であるだけでなく、患者の寿命を延ばし、健康を改善するという目的にも大きく貢献している」と彼は語った。



