3. 言葉によるコミュニケーション
Pearsonが明らかにしたソフトスキル上位4つのうち、3つがコミュニケーションに関係しているのは興味深い。口頭でのコミュニケーションは、職場復帰が義務化され、従業員が直接顔を合わせる機会が過去5年間でおそらく最も増えている現在、その価値を高めている。対面で効果的なコミュニケーションができるかどうかは、単にうまく話せるかどうかだけではない。アイコンタクトをとり、相手の話に耳を傾け、相手の視点に興味を示すことも重要なのだ。
4. 文字によるコミュニケーション
最近はAIが何でも書いてくれる? いや、AIがどんなに優秀になったとしても、人間の手によって書かれた言葉には常に重みがあると私は考えている。AIが生成したコンテンツを出発点として使うとしても、AIは私たちが指示したものしか作れない。アイデアを整理し、説得力のある議論を構成し、文章に最終的な仕上げを施すことは、人間のスキルであることに変わりはない。自分の考えをまとめ、効果的に伝える能力は、決して時代遅れになることはないだろう。
5. 整理する能力
私たちは注意散漫な生活を送っており、多くの人は1日に何度も、あるいは1時間に何度もプライベートと仕事のタスクを切り替えている。タスク管理、計画立案、問題解決など、生活を整理するのに役立つ認知スキルである実行機能(エグゼクティブファンクション)は、やらなければならないことをすべてやり遂げるための鍵となる能力である。整理する能力が高い人は、実行機能が高く、その時々のニーズに適応し、優先順位をつけることができる。
6. 対人能力
私は対人能力を、人とのつながりを生み出し、維持する能力だと考えている。人とつながるということは、相手を見て、聞いて、大切にされていると感じさせることである。あなたとの交流がどんなに短くても、どんなに長くても、それは相手の考えや感情をあなたが重要視していると相手に感じさせることを意味する。強力な対人能力があれば、やる気や積極性が高まり、それがどんなものであっても、一緒に成し遂げなければならないことに前向きに取り組むことができる。相手とより効果的につながるための簡単な方法は、アイコンタクト、積極的な傾聴、話の内容の確認などを実践することだ。必ずしも相手の話に毎回同意する必要はないが、彼らの視点が傾聴に値するものであると相手に感じさせることが重要だ。


