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2025.06.11 18:00

「恋愛関係で無理しているかも」と感じたら要確認、心理的安全性を見極める5つのサイン

Shutterstock.com

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多くの人が人間関係においては愛や忠実さ、相性、融和性を重視する。これらはすべて重要な要素だが、感情面でのウェルビーイングを保証するものではない。恋愛関係であれ家族関係であれ、あるいは大事な友人関係であれ、長続きし、自分の成長につながる人間関係にするのは心理的な安全性だ。

心理的な安全性とは、ありのままの自分でいられると感じることだ。恥をかいたり軽蔑されるたりするかもしれない、感情面で攻撃されるかもしれないと恐れることなく、だらしなくて弱点があり、その時々に変わる素の自分を見せることができる。それは、本当の自分をさらしてなお尊重されるという深い信頼感だ。

だが、自分の恋愛関係が心理的に安全なものかどうか、どうすればわかるのだろうか。この記事では心理的に安全な関係かどうかがわかる5つのサインと、そうした関係を築く方法を紹介しよう。

1. 代償を払うことなく「ノー」と言える

心理的に安全でない関係では、「ノー」と言うことは代償を伴うことが多い。例えば、「ノー」と言うと罪悪感にさいなまれたり気持ちが離れたり、あるいは緊張感が長引いたりする。そうするうちに、自分のニーズを無視することになっても対立を避けるために「イエス」と言うようになる。

対照的に心理的に安全な恋愛関係では、あなたの「ノー」はありのままのあなたの本質的な部分として尊重される。悪く受け取られることはなく、拒絶とみなされることもない。あなたが誘いを断ったり、距離を取るよう求めたり、あるいは意見が異なることを伝えても相手は受け入れる。自分が安心感を得るために、あなたに安心感を示すよう求めたりはしない。

2019年の研究で、相手とのつながりと自立のこうしたバランスについて強調されている。研究では、恋愛関係における2つの基本的な心理的ニーズ、すなわち関係があること(他者に感情面で親近感を感じること)と自律性(自分の価値観に沿った行動を自由に取れると感じること)を調べた。

その結果、パートナーとの距離が近いと感じるだけでなく、本来の自分でいられる、つまり自立し、自己決定できるとき、人は対立時に建設的な対応(適応として知られる行動)をする可能性が高いことがわかった。

言い換えると、健全な親密さでは自分を抑えなくてもいいのだ。実際、お互いが安心して「ノー」と言える関係は、回復力がある傾向にある。こうした関係では、違いを距離に変えることなく許容できる。

では、あなたはどのような対応が取れるだろうか。

些細なことに関して、正直に主張することから始めよう。「今週末は一緒に過ごさない」「それは私にはしっくりこない」などと、謝罪でごまかさずに言ってみるといい。そして、相手が気持ちの上であなたに向き合い続けるかどうかを観察する。もし向き合っているのなら、あなたは2人の関係に自分が求めていることと自律の必要性が尊重される関係を築いている可能性が高い。

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翻訳=溝口慈子

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