米国時間6月9日(日本時間6月10日午前2時)に開幕する世界開発者会議(WWDC)が近付く中、多くのアップルファンが、自身のハードウェアに新しい命が吹き込まれることを期待している。iPhoneやiPadからApple Watch、MacBook Proに至るまで、あらゆる製品に発表があるとみられる。しかし、次期macOSからは一部ノートパソコンがサポート対象外となる見込みで、落胆するユーザーも出てくるだろう。
MacBook ProとmacOS Tahoeの出会い
アップルはすべてのOSでバージョン番号の付け方を刷新する。次期macOSは「macOS 26」と呼ばれる予定だ。コードネーム方式も続き、名称は「macOS Tahoe」となる見通しである。
アップルはMacプラットフォーム全体、特にMacBookシリーズに対して複数年の長期サポートを提供してきた。この点が今回、ノートパソコン所有者にとって厄介な問題となる。
MacBook Proのサポート期間
macOS Tahoeがサポートする最も古いMacBook Proは2019年モデルになる見込みだ。これは大事なことだ。2019年当時、Macはまだx86アーキテクチャのインテル製CPUを搭載していた。ARM(アーム)ベースのApple Silicon(アップルシリコン)が登場したのは2020年末で、M1 MacBook Pro、M1 MacBook Air、M1 Mac miniが初投入された。Apple Siliconは性能・消費電力効率ともに大きく飛躍した。
M1チップを搭載するモデルが発売から5年後も最新の生成AIスイートを含む新機能をフルに享受できることは驚きではないが、その一方でアップルは、旧式で遅く、効率の低いインテルMacBook Proも依然としてサポート対象に残す方針だ。



