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2025.06.08 08:00

「お目汚し」の意味とは?ビジネスシーンでの正しい使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「お目汚し」の意味とは?

へりくだった謝罪表現

「お目汚し(おめよごし)」は、相手に物を見せる、または文章・作品を読んでもらうときなどに用いられるへりくだった言い回しです。もともと「汚いものを目に触れさせてしまう」というニュアンスで、「お忙しいところ、お時間を取らせてしまってすみません」といった謝罪・謙譲の気持ちを込めています。

現代の感覚では少し古風・丁寧すぎる印象もあるため、ビジネスシーンで使う場合は状況や相手によっては回りくどいと感じられることもあります。しかし正式な文章や挨拶の場面では、このようなへりくだった表現が好まれるケースもあり、特に社外文書や儀礼的な贈り物の際に活用されやすいです。

謙譲語ならではの文化的背景

日本語特有の謙譲表現の一つであり、目上の人や敬意を払うべき人に対して自分(自社)を下げることで相手を立てる言葉遣いです。贈り物に添える手紙や初対面での挨拶状などで使われ、伝統的には「お目汚しの品ですが…」という形式で、あえて自分側の品物や書類を卑下することで、相手に対する敬意を示していました。


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ビジネスシーンでの正しい使い方

贈り物や書類を送るとき

社外の取引先にちょっとした手土産を贈る場合や、挨拶状などの書面を送付する際、「ささやかなものではありますが、お目汚しにどうぞ」という形で使われることがあります。
これは「大したものではないですが、よろしければご査収ください」という意味合いに近く、単に物を渡すだけでなく、へりくだりと敬意を示すのがポイントです。

文書や作品の確認を依頼するとき

自分が書いた文章やレポート、企画書を目上の人にチェックしてもらう場合、「お目汚しにしかならないかもしれませんが、一読いただければ幸いです」と伝えるケースもあります。
このように使用する場合、「自分の資料が拙いかもしれないが、ぜひご意見いただきたい」という前置きとして機能し、読み手を立てる謙譲表現となります。

使用上の注意点

やや大げさな表現であること

「お目汚し」は現代ではかなり丁寧かつ謙遜を強く打ち出す言葉です。ビジネスメールなどで頻繁に使うと、「大げさ」「古風すぎる」と捉えられる可能性があります。
特に社内文書や気心の知れた取引先には「恐縮ですが、ご一読ください」程度の表現に留めても問題はありません。むしろ、誰に対してどれほどの礼儀が必要かを見極めて使い分けることが重要です。

相手を選んで使うべきフレーズ

「お目汚し」を使う相手は、明らかに自分が下位の立場であり、なおかつ丁寧なやりとりが求められるケースが想定されます。例えば、大手企業の役員クラスや取引先のトップなど、礼儀作法を重んじる層に用いると、相手を敬う姿勢を効果的に示せます。

言い換え表現・類義語

「些少ですが…」

贈り物をするときに「大したものではございませんが」「些少ですがお受け取りください」というフレーズもよく使われます。こちらは「お目汚し」のような「汚れ」というイメージではなく、品物や金額が多くないことを控えめに伝える言い回しです。ビジネスでは、こちらのほうがより一般的かもしれません。

「拙いものですが…」

自作の資料や作品を差し出す際に、「拙い(つたない)ものではございますがご覧いただければ幸いです」と言うと、「お目汚し」と似たへりくだりを示せます。
「拙い」は自分の技量不足を恥じるような表現ですが、「お目汚し」ほど強烈な“汚れ”のニュアンスを伴わないため、よりソフトな謙譲表現として認識されています。

「ご笑納ください」

物を贈る場合によく使われる「ご笑納」は「つまらないものですが、笑って納めてください」という意味で、気兼ねなく受け取ってほしいときの表現です。感謝やお詫びの気持ちをアピールする場面にも向いています。

例文で理解する

挨拶状での使用例

「このたび心ばかりの品を同封いたしました。お目汚しになるかとは存じますが、ご笑納いただければ幸いです。」

ここでは、贈り物が「大変なものではありません」という意味をへりくだりつつ伝えています。

ビジネス文書での使用例

「添付資料は私が作成した簡易レポートでございます。大変お目汚しかと存じますが、ご査収のうえご意見を賜れますと幸いに存じます。」

シンプルに「未熟なレポートですが、目を通してください」というニュアンスを謙虚に表現しています。


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まとめ

「お目汚し」は、自分の書類や贈り物を「ご覧になる方の目を汚してしまうかもしれませんが…」と卑下することで、謙譲の意を示す古風な表現です。

  • 品物や文書を差し出す際、「大したものではない」というへりくだりを示す
  • やや大げさな表現のため、使用シーンと相手を見極める必要がある
  • 「些少ですが」「拙いものではございますが」「ご笑納ください」など、より現代的な言い回しも併用可

現代ビジネスではそこまで一般的ではありませんが、礼儀を重んじる場面や格式を大切にする相手とのコミュニケーションで活用すると、大変丁寧な印象を残せます。使い過ぎには注意しつつ、相手との関係性や状況を踏まえて適切に取り入れてみてください。

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