地図アプリでは、自分の現在地や任意の場所をどこでも地図上で見つけることができる。ただし、事前に自分が住む地域の地図をダウンロードする必要がある。しかし、道案内する機能はない。地図の表示は驚くほど高精細だが、カラーではないので少々見づらい。普段使っている端末よりも画面サイズが小さいため、キーボードは少し狭く感じる。詳細なメモを入力するにはおそらく狭すぎるだろう。
私が気づいた興味深い点の1つは、内蔵カメラで写真を撮影すると、画面には白黒で表示されるが、カラー画面を備えたパソコンやスマートフォンに転送するとカラーで表示されることだ。
正直にいうと、私はこのような携帯電話機を使っている自分を想像できない。しかし、高齢の義父にこの電話機をプレゼントすることは考えられる。義父は無理をしてiPhoneを使おうとしているものの、基本的な操作(例えば電話の着信音の音量を大きくするなど)をする度に決まって私たちにやり方を尋ねてくる。Kompaktを使えば、iPhoneが彼にもたらすストレスの大半を取り除くことができるかもしれない。また、小さな子どもに緊急時のために携帯電話を持たせたいけれどインターネットに接続させたくないと思っている親にとっても解決策になるだろう。
Mudita Kompaktの米国向けの販売価格は439ドル(約6万3000円)。個人的には高いと思う。それと同等かそれ以下の金額で、いつでも「お休み時間モード」に設定できるフル機能のAndroidスマートフォンが買えるからだ。あるいは、従来の折りたたみ式携帯電話を購入すればいい。


