記憶に残る夏休みの旅行を計画するには、日程や気候を含めた希望条件を満たすだけでなく、観光客が殺到してオーバーツーリズムや人混みが問題化しがちな名所を避けるという慎重さも必要だ。
そのあたりのバランスをとろうと考える米国人旅行者の多くが、観光客の比較的少ない旅行先を選ぶ傾向にあることが明らかになった。トリップアドバイザーが夏の旅行先に関するトレンドを調査した「サマー・トラベル・インデックス」では、旅行者の興味をそそる新進気鋭の旅行先にスポットライトを当てている。
先ごろ発表された、世界各地の有名な観光スポットを避けたい米国人の間で人気急上昇中の海外旅行先を紹介しよう。
プンタサム(メキシコ)
米国人旅行者の人気が今うなぎのぼりの大注目エリアが、メキシコ随一のリゾート、カンクンの北郊にある住宅街プンタサムだ。美しいビーチとすばらしい宿泊施設がそろっているが、さらに北側の振興リゾート一帯に比べればまだ人が少ない。
ノールト(オランダ領アルバ)
ベネズエラ沖のカリブ海に浮かぶオランダ領の島アルバのノールトは、すでに観光地としてかなり名高い。ホテルが建ち並び、カジノや美しい白砂のビーチが楽しめる。
プエルトリコ(スペイン・カナリア諸島)
オーバーツーリズムがかねて問題となっているバルセロナを避け、代わりにグラン・カナリア島のプエルトリコを訪れようと考える米国人観光客が増えている。すばらしいビーチとナイトライフが評判で、月平均降水日数はわずか3日と、雨がほとんど降らない点も人気の理由だ。
キャップエステート(セントルシア)
カリブ海の島国セントルシアの北端に位置するキャップエステートは、高級宿泊施設とゴルフコースが有名。カリブ海を一望できる高級ホテルやヴィラがある。



