米国の物価が世界的に見ても高いことは周知の事実だ。都市、州、国の生活費を比較できるオンラインデータベースのNumbeoでは、総合的な生活費が最も高い国ランキングで米国は世界13位、アメリカ大陸の中では4位となっている。
インフレ、高い学費、給与の低迷が生活費の危機に拍車をかけており、これらの要因が雇用の不安定さと相まって、米国を拠点とする多くのプロフェッショナルが、生活費を稼ぐためにパートタイムの仕事や副業、ギグワークに目を向ける傾向が強まっている。もしあなたもそうであり、一度にすべてをこなすことに疲れ果て、大きなストレスを感じているなら、朗報がある。
複数の仕事をする必要はない。必要なのは、たったひとつのスキルで効率よくお金を稼ぐための戦略だけだ。
私は2023年3月に解雇された
私が2023年3月に解雇されたとき、私は、契約およびプロジェクト管理スキル、ステークホルダーとの関係管理スキル、プレゼンテーションスキルなど、複数のスキルに自信を持っており、それらを履歴書に誇りを持って書き連ねることができた。しかし、それでも、求人に応募しても3次面接を通過するのは至難の業だった。採用担当者は、私と、同じく最終選考に残ったもうひとりの候補者のどちらかを選ぶ段階になって、そのもうひとりの候補者を選んだのだ。
そのとき、私にはひとつの選択肢が残されていることに気づいた。自分自身を雇うという選択肢だ。求人に応募した企業は私が持つスキルを欲しがらなかったが、私は、こうしたスキルが誰かに必要とされていると確信していたからだ。すなわち、リーダーシップとコーチングに関するスキルである。
たったひとつのスキルを取り巻くエコシステムを構築
当時の私は、自分の状況を嘆き、経済情勢に文句を言いながら、誰も雇ってくれないからと自分のスキルをさび付かせることもできただろう。しかしその代わりに、私はコーチングとリーダーシップのスキルを活かして、独立した収入の流れを作り、たったひとつのスキルを取り巻くエコシステムを構築した。この決断が、それから2年後の今、複数の収入源を束ねるひとつのエコシステムから高収入を得るという、現在の私へと導いてくれたのだ。
そして、私の製品スタックは今日に至ってもまだ拡大している。
本稿では、実際に私がそれを実現させた方法を紹介しよう。