料理はオーストラリア人エグゼクティブ シェフ、ダニエル・ボラー氏が担当。島内には豚や鶏の農場があり、今後ミルク用の羊やアヒルなども本格的に飼育する予定だとという。そんなリゾートの魅力を存分に感じられるのが、シェフが島内でとれるハーブ、果物、肉などを一口ずつ味わってほしいとつくったのが、滞在中の最初の朝食に出される「タウ・トレイ」だ。
飼育する豚から作る自家製ハム、リゾート内で採れた卵。レモンカードやパイナップルジャムなども含め、新鮮な食材から作る体に良い料理、が徹底されている。名物の一つ、「リアル・トースト」はグルテンフリーのナッツや雑穀から作られたパンで、上には農園で採れた野菜がたっぷり乗っている。
こうした地産地消のみならず、プラスティック・フリーといった環境を配慮した取り組みも「ラグジュアリーの当たり前の価値」として追求している。

ここでの体験はすべてにおいて「プライベート」で「テーラーメイド」。島には各種マリンアクティビティや「南太平洋で一番難しいコース」と評された、デビッド・マクレイ・キッド氏設計の18ホールのゴルフコースや乗馬などのバリエーションがあり、どれも宿泊料に含まれていて、好きなだけ楽しめる。
「熱中する力」が起業家の成功の秘訣と聞いたことがあるが、1週間毎日ダイビングをしたり、1日にゴルフを4ラウンドする人もいるほど、好きなことにめり込むことができる環境が整っている。もちろん、ハネムーナーに人気のサンセットクルーズもインクルーシブ。1カ月滞在するという人がいるのもうなずける。
数多くのサービスを支えるのは、300人の従業員。一つのヴィラあたり、約12人がいることになる。きめ細かいサービスのためというのはもちろんだが、近隣の島からの雇用を増やし、地域経済に貢献しようという思いもある。ラグジュアリーで得た収入を、なるべく多くの人に分ける。大きな街から離れた北部フィジーで、地域に留まりたいという働き手の受け皿ともなっている。

そのもてなしは、小さな島々に息づく温かなホスピタリティに溢れている。世界中で30年以上に渡り「コモ シャンバラ」ブランドで展開するウェルネス施設「コモ シャンバラ ラウカラアイランド」でのマッサージ。
ボディマッサージの前にまず足を洗うのは珍しいことではないが、ここではそれは、島々に伝わる伝統に基づいている。「これは愛情を表す方法なのです。フィジーでは村の長や年配者など、大切な人を家に迎える際には、こうして足を洗う習慣があります」と、セラピストのオリビアさんはいう。その後の施術も、「段取り」感を感じない、心のこもったものだった。


