つい数週間前、Linkin Park(リンキン・パーク)はアルバム『From Zero』のデラックス版をリリースした。その翌週、このアルバムはビルボード・チャートの上位にランクインしたが、人気が再び低迷するのに時間はかからなかった。
オリジナル版の収録曲がすっかり姿を消してしまった今でも、米国ではデラックス版に収録されたいくつかの楽曲がチャートインを続けている。しかし今週、そうした新曲がリリースされる現在でも、彼らの初期の大ヒット曲が無敵の力を持つことが証明された。彼らを一躍有名にした楽曲が再び頂点に君臨したのだ。
『In the End』が1位に急浮上
『In the End』が今週、米国のHard Rock Streaming Songsチャートで先週の5位から1位へと急上昇し、再び全米で最もストリーミングされたハードロック曲となった。『In the End』が同チャートの首位を獲得するのは8度目となる。同曲がこのチャートに初登場したのは2020年6月のことで、2024年10月には初めて1位を獲得していた。
『In the End』と『Numb』は同時期にランクインを果たしており、その後、この2曲は現在まで約5年間、ランクインを続けている。
リンキン・パークにとって、Hard Rock Streaming Songsチャートで首位を獲得した回数が一番多いのも『In the End』である。2024年にリリースされたアルバム『From Zero』のリードシングルである『The Emptiness Machine』が獲得した5回、そして2023年2月に一度だけ首位を獲得した『Lost』の2つの曲の記録を足しても『In the End』には及ばない。
『In the End』が複数のチャートを上昇中
『In the End』はビルボードが集計する他のジャンル別チャートでも再び大成功を収めている。Hard Rock Streaming Songsチャートで1位に躍り出たほか、スポティファイなどの音楽プラットフォームの再生回数を集計するAlternative Streaming Songsチャートでも24位を獲得し、同チャートに再登場した。また、同曲はビルボードが集計する世界チャートの2つでも、わずかながら順位を上げている。
今週、リンキン・パークの楽曲はビルボード・チャートに5曲ランクインした。中でも、『From Zero』のデラックス版に収録された新曲『Up From the Bottom』は今週、6つのチャートにランクインしている。同曲はストリーミング関連の3つチャートでは強さを発揮しているものの、他の消費形態を反映したチャートでは大きく順位を落としている。