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2025.06.05 08:00

中国発「ラブブ」がTikTokで広がり世界で争奪戦、ブサかわ人気で100万円で転売の例も

中国・上海のポップマート店舗に陳列された「ラブブ」のぬいぐるみ・2025年5月24日(Photo by VCG/VCG via Getty Images)

過熱する「ラブブ」ブーム

転売業者たちは、このブームに飛び乗って価格を何倍にも吊り上げて販売している。ラブブの基本シリーズの通常価格は20ドル(約2880円。1ドル=144円換算)から30ドル(約4320円)とされているが、eBay(イーベイ)では、限定版が1体あたり7000ドル(約100万円)で売られている例もある。また、ユーザーが商品に入札できるStockX(ストックエックス)では、Vansとのコラボモデルが1体3000ドル(約43万円。訳注:6月4日14時点では約55万円)以上で取引されている。

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ユーザーが商品に入札できるStockX(ストックエックス)では、「ラブブ(Labubu)」とVansのコラボモデルが1体3000ドル(約43万円。訳注:6月4日14時点では約55万円)以上で取引されている(StockXサイトのスクリーンショット)
ユーザーが商品に入札できるStockX(ストックエックス)では、「ラブブ(Labubu)」とVansのコラボモデルが1体3000ドル(約43万円。訳注:6月4日14時点では約55万円)以上で取引されている(StockXサイトのスクリーンショット)

さらにポップマートの実店舗でも混乱が起きており、客同士が怒鳴り合う様子を映した動画がTikTokに投稿されている。また、あるユーザーは『ラブブ・ハンガー・ゲーム』と題したビデオを投稿し、カリフォルニアのショッピングモールでラブブの新商品の発売に合わせて早朝から並んだ経験を語っている。この動画では、客たちに先着順で整理券が配られたものの、一部の人が列に割り込んだ結果、口論が発生した模様が収められている。

ラブブは、オランダ生まれで香港を拠点とするアーティストのカシン・ルンによってデザインされた。彼は、北欧神話から着想を得てこのキャラクターを創作し、2015年に『The Monsters Trilogy』と題した絵本に初登場させた。ルンは、2019年にポップマートとライセンス契約を結び、ラブブをコレクターズトイとして商品化した。

CNNは先週、中国の税関が少なくとも462体の密輸されたラブブを押収したと報じていた。このぬいぐるみは、母国の中国でも品薄状態が続いており、転売目的で違法に持ち込まれるケースが増えているという。

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forbes.com 原文

編集=上田裕資

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