予測不可能で、しばしば衝撃的なストーリーが展開されるテレビシリーズが世界を席巻している。Netflixの『イカゲーム』では、賞金に目がくらんだ大人たちが、子ども時代に慣れ親しんだゲームで競い合う。だが本当に特徴的なのは、そのゲームに負ければ殺される、という点だ。
エミー賞で6冠を達成した『イカゲーム』は、2021年9月に初めて配信されて以来、単なるテレビシリーズ以上の存在となった。社会階級、人間の欲、そして最もリスクの高い賭けの中で他者への思いやりを持ち続けようとすることについての普遍的な議論を促してきたのだ。
現在、Netflixでは2つのシーズンが配信されており、6月27日には最終シーズンが公開される予定だ。『イカゲーム』のキャストとクルーは、米国時間5月30日の夜、カリフォルニア州ハリウッドにあるグローマンズ・エジプシャン・シアターに集まり、Netflixの『FYSEE』イベントで、批評家から高い評価を得た第2シーズンの成功を祝った。
『イカゲーム』はすでに、すべてのエピソードの撮影が終了している。私はそれを踏まえ、こうしたクリエイティブなアーティストたちと（通訳の助けを借りて）その場で話をしながら、『イカゲーム』の撮影を終えた今、彼らが最も恋しく思うことは何か、また、強烈なテーマと精巧な作り込みが特徴の本作品が終了することによって多少の安堵感はあるのか、尋ねてみた。
エミー賞受賞者であり、本作では主人公のソン・ギフン役を演じたイ・ジョンジェは、「そうですね、一番恋しいと感じるのは俳優とスタッフです。この作品に出演するうえで他の俳優との共演やスタッフとの撮影が、最もやりがいのある部分でした。プロダクションで過ごした素晴らしい時間がすべて恋しくなると思います。スタッフやキャストのみんなと一緒にやってきたことを、とても誇りに思っているのです。ひとつだけホッとすることをあえてあげるとすれば、ダイエットをしなくてよくなったことですかね」と話す。
