サイエンス

2025.06.16 16:30

「ウサギとノウサギ」「バイソンとバッファロー」混同されやすい動物たちとその違い

ノウサギ(Geza Farkas / Shutterstock.com)

バッファロー(buffalo)とバイソン(bison)

バッファローとバイソンは、どちらも大型の草食哺乳類で、外見が似ているためよく混同される。しかし、これらは異なる種で、属も異なる。

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バッファロー(スイギュウ)は旧世界に分布し、アフリカスイギュウとアジアスイギュウが含まれる。一方、バイソンは北米とヨーロッパに生息する。バイソンは肩にこぶのような突起があり、毛むくじゃらで、分厚いたてがみを持つ。滑らかな毛皮に覆われたバッファローとは対照的だ。

アメリカバイソン。米国やカナダの一部では一般に「バッファロー」と呼ばれることがある(Shutterstock.com)
アメリカバイソン。米国やカナダの一部では一般に「バッファロー」と呼ばれることもある(Shutterstock.com)

また、バッファローは湾曲した立派な角を持っているが、バイソンの角は短く、四角い感じだ。どちらも「バッファロー」と呼ばれることがあるが、これらの身体的な違いは、北米の広大な平原からアフリカやアジアの草原や湿地まで、さまざまな環境への適応を浮き彫りにしている。

バッファローとはスイギュウのこと。写真はアフリカスイギュウ(Shutterstock.com)
バッファローとはスイギュウのこと。写真はアフリカスイギュウ(Shutterstock.com)

どちらも大型で社会性のある動物だが、生息地や行動にも大きな違いがある。バイソンは北米の草原に生息し、大きな群れを形成する一方、バッファローは熱帯や亜熱帯の湿地や森林で草をはむ。バイソンは群れで移動する傾向があり、より厚い毛皮を持ち、寒冷な気候に適応している。一方、バッファローは温暖な環境に慣れている。

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進化の歴史、身体的特徴、生息地の好み、行動の明確な違いが、異なる名前を付けるのに十分な根拠となっている。

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翻訳=米井香織/ガリレオ

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