働き方

2025.06.06 07:15

朝礼スピーチで8割がネタ切れを実感、意外な好印象ネタとは

Getty Images

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朝礼を実施する企業は多い。社員が持ち回りでスピーチを行うのが習慣になっている企業では、話題に困る人が少なくないという。朝礼では何を話せばいいのか。アンケート調査で見えてきた。

WEBシステムの受託開発などを行うセルバは、朝礼を実施している企業に勤める300人を対象にアンケート調査を行ったところ、朝礼が毎日あるという企業は6割近くあり、そのうちの約2割がスピーチを行っていた。

スピーチの内容は自由という企業が多いのだが、じつに約8割の人が何を話すかで悩んでいる。そこで調査では、朝礼で話して好評だった話と、不評だった話を尋ねた。好評だったのは趣味や旅行などの「プライベートの話」だった。「上司が飼っている猫の話。少しほっこりした」という意見が聞かれた。業務に直接関係はなくても、人間関係の潤滑剤としての役割がありそうだ。

2位は時事ネタや業界ニュース。同業者で起きた災害事例や営業部が取引先との話題になる時事ネタなど、実際に使える話はウケる。3位は「仕事に役立つ豆知識」。スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」など、ためになる話だ。

反対に、ウケなかった話の1位は「マニアックすぎる話」。ほとんどの人がついていけない。2位は「社員の成功体験」。自慢話に聞こえて評判が悪い。3位は「プライベートな話」。好評だったはずだが、プライベートすぎては共感が得られないということだろう。

ところで、社員は朝礼自体をどう思っているのだろうか。アンケートでは、「無駄」、「負担に感じる」という意見が多かった。ただ完全に廃止すべきという人は約3割にとどまり、それなりに意義を感じている人が大半だ。残念ながら、スピーチに関しては、その内容ではなく、スピーチを強制されることに強い拒否感が見られた。なんらかの改善が見られるまでは、プライベートな話を面白可笑しく話すという路線で乗り切ろう。詳しい調査結果はこちら。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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