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2025.06.02 18:42

「ご厚誼」の意味とは?ビジネスシーンでの正しい使い方と類義語・言い換え表現を例文付きで徹底解説

「ご厚誼」の意味とは?

「厚誼(こうぎ)」の語源と成り立ち

「厚誼(こうぎ)」は、もともと「厚い友情」「篤い情誼」を示す表現で、中国由来の故事にルーツを持つといわれます。「情誼(じょうぎ)」が「情けや親しみの心」を意味し、そこに「厚い」という文字が加わったことで、深い親交や厚い情けを表す言葉へと発展しました。

これをさらにビジネス文書などで敬語化したものが「ご厚誼」です。主に手紙・メールなどで「日頃よりご厚誼を賜り、誠にありがとうございます」のように用いられます。

ビジネス文書で使われる理由

ビジネス文書では、相手との「長年にわたる深い支え」を示唆する言葉が求められる場面があります。特にフォーマルな挨拶や送別の場面では「お力添え」「多大なるご支援」といった表現と共に使われるケースが多いです。
「ご厚意」「ご親交」と似ていますが、「ご厚誼」はより改まった敬語表現として定着しています。


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ビジネスシーンでの正しい使い方

年始・年末の挨拶状

企業間の挨拶状では、「旧年中はご厚誼を賜り、誠にありがとうございました」のように使うのが一般的です。過去から継続する深い関係性を示しつつ、今後もよろしくお願いしたい気持ちを伝えられます。

また、新年のあいさつにも「本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」と書き添えれば、当面の取引継続を丁寧にお願いする表現になります。

異動・退職時のあいさつ

「このたびの異動に伴い、皆さまには長きにわたりご厚誼を頂戴し、心より感謝申し上げます。」といった定型文が、退職や部署異動の場面でよく見られます。
送別会や最後の挨拶メールで「ご厚誼を賜りましたことを忘れません」と添えると、相手との深い信頼関係を改めて示せます。

お礼状・礼状

セミナーやイベントで講師を務めてもらった相手に対し、送付するお礼状に「ご厚誼のおかげで、今回も成功裏に終わりました」と書くことで、「厚いサポート」や「日頃の協力」に対する感謝を端的に伝えられます。

誤用を防ぐポイント

「ご高配」との混同

「ご高配」もビジネスで頻繁に登場しますが、意味は「高い配慮」や「気遣いへの感謝」です。一方、「ご厚誼」は「深い親しみ・友情」に近いニュアンスが重視されます。
取引先に対する感謝でも、親身な相談に乗ってもらったなら「ご厚誼」、気遣いをもらったなら「ご高配」と使い分けるのが自然です。

「お世話」との違い

「お世話」もあいさつ文で多用されます。「お世話」は世話になる事実を表す一方、「ご厚誼」は相手との深い関係性を示す語感が強めです。より改まった場面や文書で「ご厚誼」を選ぶと、敬意と感謝が際立ちます。

類義語・言い換え表現

ご厚情

「厚情」は「温かく深い情けや気持ち」を指します。「厚誼」と非常に似ていますが、「誼」が示す交誼(こうぎ)=交わりよりも、感情寄りのニュアンスになります。
「ご厚誼」の言い換えとしては問題ありませんが、文章全体の流れで「ご厚情」の方がしっくりくるケースもあります。

ご親交

ややフランクな印象がありますが、「長く続く親密なお付き合い」を伝える言葉です。あいさつ文で「これまでのご親交に感謝し…」と書いても意味は通じますが、ビジネス上では多少砕けたニュアンスに聞こえる可能性もあります。

深甚なるお礼

かしこまった場面で使われる表現で、「深甚なるお礼を申し上げます」の形を取ることが多いです。目上の相手や式典スピーチでの謝辞など、非常にフォーマルな状況で「ご厚誼とともに」用いられるケースがみられます。

例文で理解する「ご厚誼」

年末の挨拶メール

「本年もひとかたならぬご厚誼を賜り、心より御礼申し上げます。来年も変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。」

一年の締めくくりとして、相手に寄せてもらった厚い情け(ご厚誼)に対する感謝と、翌年の協力継続をお願いする流れです。

異動のお知らせメール

「このたび〇〇部への異動が内定いたしました。これまで皆さまから多大なるご厚誼を頂き、心より感謝申し上げます。引き続きご指導いただけますと幸いです。」

これまでの支えを「ご厚誼」として総括し、新天地でも相手との関係を継続したい気持ちを表現します。

使用時の注意点

あまりに頻用しない

「ご厚誼」は奥ゆかしさと深い礼意を示す一方、やや硬い表現でもあります。ビジネス文書でも、あまりに繰り返し使うと重々しい印象を与えかねません。
挨拶状や式典あいさつなど、正式な場面で適度に用いるのがポイントです。

相手との関係性を考える

「ご厚誼」は基本的に「対等または目上の相手」に対して敬意を込めて使う言葉です。目下の人へ一方的に使うとギャップが生じる可能性があります。立場を踏まえた上で選択しましょう。


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まとめ

「ご厚誼」は深い友情や厚情を敬語化した言葉で、かしこまった印象を伴います。年末年始や退職・異動時のお礼、式典のあいさつ文など、改まったビジネスシーンで頻繁に使われます。

  • 「厚誼」の由来は「深い親交・友情」
  • 「お世話」より改まった感謝表現
  • 「ご高配」「ご厚情」などとの使い分け

深い付き合いへの感謝を表すにふさわしい表現だからこそ、使う場面・相手をしっかり見極め、敬意と感謝が適切に伝わるよう配慮しましょう。ビジネス文書の締めに一言「ご厚誼」を添えるだけで、相手とのきずなが一層深まるはずです。

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