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2025.06.04 12:00

複雑なタスクや会議向きの時間は? 体内時計に沿った時間管理術で成果につなぐ

LightField Studios / Shutterstock

午後早く:事務作業や、手慣れたタスクに最適

昼食後は、エネルギーレベルや認知機能の低下を感じるかもしれない。この時間帯は、メールへの返信、会議の調整、文書の更新など、それほど頭を働かせる必要がないルーティンワークや事務作業に最適だ。この時間を、体の「メンテナンスモード」に設定しよう。

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午後遅く:創造性を発揮するのに最適

1日が進むにつれ、脳はより拡散的に思考し創造的になっていく。少し疲れを感じ始めた頃、思考を抑制する働きが弱まり、ブレインストーミングやコンテンツ作成、革新的な思考が促進されるようになる。午後遅い時間帯は、より創造的な作業や、午前中に行き詰った問題を解消する作業に充てよう。

夕方以降:読書や振り返りでリラックス

夕食後、脳は再び活動を緩める。意志の力は最も低下する。この時間帯は、コンテンツを創造するのではなく、吸収するのに最適なタイミングだ。本を読む、ポッドキャストを聴く、1日を振り返る、日記に考えを綴るなどして過ごそう。

チームミーティングや個別ミーティングに最適な時間帯

1対1のミーティングの予定を入れるのに最適な時間帯は、午前中半ば(9時30分~11時)だ。この時間帯であれば、まだ活力にあふれていて、朝のあわただしさも落ち着いている。そのため、ミーティングにより集中できて、生産的で、心のつながりが深まるものになることが多い。

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一方、チームミーティングに最適なのは、午前遅く(10~12時)か、午後の早い時間帯(1~3時)だ。日程調整ツール「YouCanBookMe(ユーキャンブックミー)」の調査によると、出席率を上げたいなら、最適な時間帯と曜日は、火曜日の午後2時30分頃だ。

日程調整ツール「Calendly(カレンドリー)」の調査によると、仕事のミーティングを開く曜日として最も人気が高かったのは水曜日、バーチャルミーティングは火曜日だった。

1週間のスケジュールを組む

トレーニングやスポーツに週2日取り組む場合は、最も集中力が高い午前中に予定を入れよう。残りの3日間の午前中は、最も重要なタスクに充てる。このようにスケジュールを組むと、身体的なエネルギーと頭の冴えを最大限に活用しつつ、燃え尽き症候群を回避できる。

筆者の場合は、スポーツで最高のパフォーマンスを発揮できるのは午前8~10時のあいだであり、あまり朝早い時間や、朝食を摂らない状態ではトレーニングができない。したがって午前中の時間は、週3日を集中して取り組む仕事に、残り2日は激しい運動に充てている。

時間管理は、単なる自己規律ではなく、自分の生物学的なリズムに逆らわず、リズムに合わせて動くことだ。サーカディアンリズムを考慮し、それぞれの活動に最適な時間帯を見つけることで、ストレスを軽減し、燃え尽きを回避し、より少ない努力で、より多くの成果を上げられるのだ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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