宇宙

2025.06.03 10:30

約1.5万光年先に「謎の天体」、約44分ごとに電波とX線で明滅 科学者は困惑

新たに発見された長周期電波トランジェント(LPT)天体「ASKAP J1832-0911」を捉えた合成画像。X線はNASAチャンドラX線観測衛星、電波は南アのミーアキャット(MeerKAT)電波干渉計、赤外線はNASAスピッツァー宇宙望遠鏡の観測データをそれぞれ用いて作成(Ziteng (Andy) Wang, ICRAR)

コンパクト天体としては、極めて強い磁場を持つ白色矮星(恒星が核燃料を使い果たした後に残る高密度の中心核)や、古いマグネター(強い磁場を持つ中性子星、中性子星は恒星が超新星爆発を起こした後に残る超高密度の残骸)などが考えられる。だが、科学者はその起源を完全に説明できるわけではない。論文の共同執筆者で、スペインの宇宙科学研究所(ICE-CSIC)のナンダ・レアは「今回の研究では、単独のまたは伴星を持つ中性子星や白色矮星に関連するいくつかの異なる可能性を検討した」として「これまでのところ正確に合致するものはないが、他のものより有効に機能する仮説がいくつかある」と説明している。

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白色矮星VSマグネター

ASKAP J1832−0911は、超新星残骸の内部にあるように見えるが、これは偶然重なっているだけなので、マグネターではないかもしれないと、研究チームは考えている。伴星を持つ白色矮星である可能性があるが、白色矮星としてこれまでに知られている最も強い磁場を持つ場合に限られる。

論文の共同執筆者で、イタリア国立天体物理学研究所(INAF)のトン・バオは「研究チームは今後も、この天体で起きていることに関する手がかりを探し続けるとともに、同様の天体を探索する予定だ」と話している。

forbes.com 原文

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翻訳=河原稔

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