いずれにせよ、これは乗り切るには厄介な状況だ。例えば、学校で先生に宿題を出すよう促すような子どもがいたとする。たとえその子の行為が真面目なものだったとしても、気づかないうちにクラスメートの中で浮き、時には教師も距離を置く状況を招いてしまうかもしれない。
「情熱に従え」というアドバイスが失敗に終わることが多いのはこのためだ。情熱とは何かという明確な定義がない限り、このアドバイスはあまりにも漠然としている。自分に活力を吹き込むが、他の多くの人にとってはエネルギーを消耗するような価値あるスキルを見つけて磨くこと、というのが正確なアドバイスだろう。
3. やりたいことを見つけたら金銭は求めない
金銭だけを求めないプロフェッショナルがいる。本業としてゲームスタジオでコードを書き、副業としてブログを書く、あるいは高校生のコンピューターサイエンスのプロジェクトの指導をしたりするような人だ。だが、これはライフスタイルを豪華にしたり富を築いたりするためではない。
この種の人が本当にやっているのは、知的好奇心をそそる挑戦をする、みんなを満足させる、フィードバックに応えるといったゲームを探すことだ。ある意味、友人がいつもゲームをしているのは、仕事を避けているからではなく、遊びのように感じられるものを中心に据えた人生にしているからだ。これは、お金に関する通常の考え方とは真逆だ。
そして皮肉なことに、そうした考え方が金銭面での持続可能な成功につながることが多い。つまり、自分にとっても周囲の人にとっても継続的に取り組みやすくなる、個人的な充実感を見つけるといい。
これは自分を強くするスパイラルだ。取り組んでいる最中に報われていると感じれば感じるほど、頑張るために外的なモチベーションを必要としなくなる。
「多く稼げるようになるには?」ではなく、「やる必要がなくてもやりたいことは何か」と問うのだ。そして、それらを収益化する方法を見つけるために逆算する。すると、信じられないほど価値ある2つのことが並行して起こる。 あなたが身を置く環境、そしてあなたが個人的に大切にしている目標を重んじるようになる。


