天体物理学的な双子?
実際、大きさと質量を考えると、太陽系の金星は地球と天体物理学的な双子と言ってもいいくらいに似ている。だが、類似点はそこまでだ。金星の表面は鉛を溶かすほどの高温で、大気圧は地球の表面の90倍以上になっているからだ。それでも、よく指摘されるように、隣の惑星を理解できないとすれば、過去30年間で天文学者が発見してきた数千もの新しい太陽系外惑星系をどうやって理解できるだろうか。
論文によると、ハビタブルゾーンの内縁の推定値は、モデル化の仮定と、惑星の進化の始まりが「ホットスタート」か「コールドスタート」かに大きく依存している。表層水の海洋を持つように初期設定した、低速で自転する惑星のモデル(コールドスタート)では、雲と気候のフィードバックを通じて、恒星における従来の金星領域の内部で生命存在可能な条件を維持できるという。
NASAのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を利用可能な状況で、近傍の系外惑星における生命の起源と保有率を調べる上で極めて重要になる次のステップは、M型赤色矮星周囲のハビタブルゾーン内縁の地図を作成することにあると、論文は指摘している。液体水を維持するには高温すぎる表面を持つ、金星に似た大気の存在を特定することは、岩石惑星の検出例の生命存在可能性に制約を与える上で不可欠となると、論文は続けている。
太陽系の金星は過去に生命存在可能だったか?
金星は、形成時から不毛な状態で、水は非常に高温の大気中に水蒸気としてのみ存在していただけで最終的に失われたのかどうか、それとも生命生存可能な状態だったのかどうかについては、まだ確信を持って断言できる段階ではないと、ジョーダンは述べている。だが、金星が過去に生命存在可能だった可能性があるか否かという問題は、金星型の系外惑星の生命存在可能性に広範囲にわたる影響を与えるに違いないと、ジョーダンは続けている。
地球については、どうだろうか。
様々な安定化作用のある気候フィードバックが起きている惑星に暮らすことができて人類は非常に幸せだが、このことが宇宙でどれくらい一般的かについては不明だと、ジョーダンは話した。


