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2025.06.09 15:15

47都道府県の伝統工芸を船旅で 「飛鳥III」と地銀がつくる海上市場〜福岡編

◎福岡銀行の“推し”(順不同)

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柳川藩主立花邸 御花 

創業/設立:1950年

戦国武将で知られる立花宗茂が柳川城に入ったことから続く柳川立花家の歴史。立花家の関わりによって柳川は大きな影響を受け、立花家18代の社長、立花千月花(ちづか)が歴史や文化を伝える取り組みをしている。日本で唯一泊まれるという国指定名勝が25年1月にリニューアルオープンした。

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鈴懸

創業/設立:1923年

現代表の中岡生公の祖父で、現代の名工に選ばれた中岡三郎によって創業された和菓子製造の老舗。現在、福岡に5店、東京に3店の店舗を構える。ダボス会議のジャパンナイトに参加するなど海外で露出する機会も増やしている。店名の由来は、鈴懸の木(プラタナス)から。

QPS研究所

創業/設立:2005年

九州大学名誉教授ら3人により創業。九州に宇宙産業を根付かせるという使命を掲げ、それに賛同する地場産業の協力のもと、小型レーダー衛星「QPS-SAR」を開発・製造する。天候に関わらず観測可能なQPS-SARを36機運用し、“準リアルタイム観測”データの提供を目指す。インフラ管理や災害復興などの分野への貢献が期待されている。

小倉縞縞(こくらしましま)

創業/設立:1996年

綿布が普及し始めた江戸時代、豊前小倉藩(現在の北九州市)で生まれた「小倉織」。北九州市出身の染織家、築城則子(ついきのりこ)が、その小倉織を復元、再生させた。「KOKURA SHIMA SHIMA」のブランドをスタートさせ、北九州空港のラウンジ壁面のアートパネルなどに使用される。

中村人形

創業/設立:1917年

100年以上の歴史を誇る老舗の博多人形業者。美人や歌舞伎、能などの題材が用いられる博多人形の老舗業者。3代目の中村信喬は、日本工芸会の理事も務め、日本伝統工芸展奨励賞など数々の受賞歴を持つ人形師。4代目の弘峰も人形師として活躍し、AERA(アエラ)の「2025年をリードする100人」に選出されている。

文=古賀寛明

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