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2025.07.04 14:15

「幸福感下がった」。イギリスZ世代の半数が「インターネットない暮らし」望む

Wonderful Engineering

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イギリスの調査によると、16歳から21歳の若者のほぼ半数が「インターネットのない世界の方がいい」と感じていることがわかった。

多くの若者がデジタル疲れを感じている。とりわけソーシャルメディアが自分の感情や精神状態に悪影響を及ぼすといった悩みを抱えているのだ。

70%が「幸福感下がる」

調査によれば、InstagramやTikTokを見た後に「幸福感が下がる」と答えた人は70%になる。また、半数が「夜10時以降にアプリの使用を制限するようなルールがあった方がいい」と考えていることも明らかになった。

さらに、危険なオンライン習慣も浮き彫りになった。調査対象者の約半数が「年齢を偽って登録したことがある」と答え、同じく半数が「オンラインでの行動について親に嘘をついたことがある」と回答。また、40%が偽アカウントを作成し、4人に1人以上が「他人になりすました経験がある」と答えた。

Getty Images
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専門家によれば、アプリの使用やスクリーンタイムに制限を設ける「時間制限」は短期的な対策にはなり得ても、デジタルによる有害な影響の根本的な解決にはならないという。

NSPCC(子どもの保護を目的とする団体)のラニ・ゴヴェンダー氏は「依存性を生みにくいプラットフォームの開発など、より広範な改革が必要」と強調する。「有害なコンテンツのリスクは時間に関係なく存在しており、その場しのぎの『時間制限』では止めることはできない」とも話した。

また、回答者の約4分の3が「パンデミック中にオンラインで過ごす時間が増えた」と述べており、そのうち68%が「そのことが精神面に悪影響を与えている」と考えている。

モリー・ローズ財団のアンディ・バローズ氏は、アルゴリズムが若者を有害な情報へと導いている現状を憂慮し、「安全設計(safe by design)」のための法律整備を急ぐべきだと訴える。この調査は、次世代の若者たちがこうした問題をしっかりと認識し、変化を望んでいることを示している。

 

(本稿は英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」5月21日の記事からの翻訳転載である)

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