サイエンス

2025.05.30 08:00

知らぬ間に燃え尽きにつながる「3つの悪習慣」、心理学者が伝授

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3. 過剰な健康のためのルーティン

健康のためのルーティンを数多くこなすことが、本物のセルフケアだと勘違いしている人はよくいる。瞑想したり日記を書いたり、「きれいな食事」をすることは見栄えが良いから、あるいは自分が作成したリストにチェックを入れるためだけという人も多い。これは、無意識のうちに起こりがちなことだ。

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ソーシャルメディアでは、洗練された完璧なウェルネス習慣が多く紹介されており、人々が本来重要なことよりも見かけを優先するという考えに陥りやすい状況を生み出している。

このようなアプローチでは、自分の精神的・感情的な真のニーズよりも、外的な評価を重視するようになる可能性があるため、問題となる。

セルフケアが毎日の義務となり、リラックスを促すどころかストレスを増やす。そうなれば、自分の生活にフィットしたウェルネス習慣に取り組むのではなく、ただ習慣を実行することこそが大事なのだという誤った考えに囚われかねない。

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その一例が、トレンドだから、見た目がいいからといって、複雑なスキンケアを続けなければならないというプレッシャーだ。

一般的なセルフケア文化は、ハイキングやヨガ、瞑想など、自分のために常に「何か」をする必要があるという考えをさらに後押しする。これらはポジティブな習慣ではあるが、常にそれらを実行するように促されることで、不必要なプレッシャーがかかり、「まだ十分ではない」と感じてしまうこともある。

自分に合ったセルフケアが、他の人と同じとは限らないことを理解しよう。疲れているときはヨガをサボってもいいし、日記を書くのがそのときに役に立たないと思えば休んでもいい。理想化されたルーティンを追い求めるのではなく、あなたの幸福を真に考えることが大切なのだ。

エネルギーの使い方は人生で最も重要な物事において、あなたがどのように行動できるかを決定する要因になり得る。気づかずにいる悪習慣を特定し、その影響を認識することで、意図的に徐々に生活を変化させられる。

そうすることで、集中力と感情の幅を取り戻すことができる。ウェルネスとはより多くのTODOをこなすことではなく、自分を本当に支えていること、そして自分のエネルギーがどこに流れているのかを意識することなのだ。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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