PUNCHはどのようにして新月を撮影したか
この画像は、PUNCH衛星の1つに搭載された狭視野カメラによって撮影された。観測機器の調整作業中、地球に向いた月面が地球上で反射した太陽光に照らされてほのかに光る「地球照」という現象が生じたため、完全な影となっているはずの新月を撮影できた。地球照は、地球上の氷冠や雲、海洋が反射した太陽光が月面を照らす現象だ。
画像に写った黒い円はカメラに設置された遮光板で、これが太陽光を遮断することで太陽のコロナや太陽風の発生源の撮影ができる仕組みとなっている。PUNCHの観測機器は調整作業中に「宇宙の虹」も撮影した。
次の満月
次の満月は2025年6月11日で、日本時間午後4時44分に「望」となる。6月21日の夏至のちょうど10日前だ。6月の満月は、米先住民の農事暦で「ストロベリームーン」と呼ばれる。この時期に北米で野イチゴが熟し、収穫期を迎えることに由来する名称だ。今年12回ある満月のうち、6回目にあたる。


