一方、企業側は、採用選考(面接)において、エントリーシートや履歴書の提出を学生に求めているかの問いに、「はい」は93.2%とほとんどの企業が求めている。

そうした中で、生成AIを活用しているか見極める対策を行っているかの問いには、97.9%とやはりほとんどの企業で対策はとっていない。ちなみに、どのように判断しているかとしては「面接などの対話で事実か確認する」「生成AIが使いやすい単語や文章の言い回しなどが使われていないか確認する」などが挙げられていた。

エントリーシートや履歴書の作成時に学生が生成AIを活用することについてどう考えているかの問いには、「どちらとも言えない」が46.8%でトップ。「まあいいと思う」が27.9%、「あまり良くないと思う」が15.3%と、肯定派のほうが優勢だった。企業側の意見としては、肯定派は「生成AIを用いるのも、スキルの一つである」「誤字を確認するためといった活用であれば、歓迎したい」と最新ツールを活用できることへの評価をしている一方、否定派は「自身の言葉で書いてほしい」「採用のミスマッチが発生する」「学生さんのありのままの志望動機を知りたいため」と本心を知りたい傾向にあるようだ。

すでに生成AIを活用している人はわかると思うが、校正やアイデア出しの壁打ちのような使い方は非常に効果的だが、成果物を作らせようとすると、ハレーションが起きることがあり、それを確認しながら修正していると、結局は自分で作ったほうが効率的だったりするケースもある。そうした生成AIの特徴を把握することは重要であり、今後の仕事にも大いに役立つはずだから、生成AIのうまい活用方法を見出して就職につなげてほしい。
出典:OfferBox「26卒学生と企業を対象としたChatGPT等の活用に関する調査結果」より


