ロシアがウクライナへの攻撃を強める中、米国のドナルド・トランプ大統領は27日、プーチン大統領は「火遊びをしている」と述べた。
トランプ大統領は自身が創設したSNSのトゥルースソーシャルに「ウラジーミル・プーチンが気づいていないのは、もし私がいなかったら、ロシアにはすでに非常に悪いことがたくさん起こっていただろうということだ」と投稿した。
同大統領は25日にもSNS上でプーチン大統領を批判。ふたりは「常に非常に良好な関係を築いてきた」が、現在のプーチン大統領は「多くの人々を不必要に殺している」とした上で「完全に狂ってしまった!」と非難した。
ロシアは25日、ウクライナに対し、2022年の侵攻開始以降最大規模の空爆を行った。米AP通信によると、この攻撃では360機を超える無人機とミサイルがウクライナ各地を襲い、少なくとも12人が死亡した。
これを受け、トランプ大統領は同日、記者団に対し、「プーチン大統領の行動には満足していない」と述べ、ロシアに追加制裁を科すことを検討していると明らかにした。米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ大統領の発言に対し、ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は「今は非常に重大な局面にあり、誰にとっても感情的に過重な負担がかかっている」と述べた。
トランプ大統領は1月に政権に返り咲いて以降、3年前に自身が大統領だったらロシアとウクライナの戦争は決して始まっていなかっただろうと常々主張してきた。同大統領は19日にプーチン大統領と2時間にわたって電話会談した後、会談は「非常にうまくいった」と述べ、「ロシアとウクライナは停戦、そしてさらに重要な戦争の終結に向けた交渉を直ちに開始する」としていた。一方のプーチン大統領も同会談を「極めて率直」なものだったと評価し、「平和に向けて進むための最も効果的な方法」を見出す必要があると述べていた。
トランプ大統領は2月にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と公の場で口論した一方で、プーチン大統領に対しては攻撃する姿勢を見せていなかったが、ここへ来て同大統領への批判を展開するようになった。
トランプ大統領のSNSへの投稿に先立ち、米共和党のチャック・グラスリー上院議員は27日朝、X(旧ツイッター)に、米国はロシアに対する制裁を強化すべき時が来たと投稿。同議員は、トランプ大統領はプーチン大統領との友情によって戦争を終結させらせられると本気で考えていたと思うが、今は「プーチン大統領に『ゲームの終わり』を知らせるだけの強力な」制裁を科す時だと述べた。
欧州連合(EU)は先週、「ロシアのウクライナに対する戦争の資金調達と継続能力を弱める」目的で、ロシアに追加制裁を科すことを決定した。この制裁について、EUは、ロシアの影の船団の「前例のない数の船舶」を標的にすることで、同国の戦闘技術を制限し、収入を減らすことを目的としていると説明した。



