これはつまり、米国の債務がますます膨れ上がるということだ(国内総生産=GDP=に対する比率は10年後に125%と歴史的な水準に達すると試算されている)。議会予算局は、通時的な変化を示すぞっとするようなグラフを作成していて、それによると米国の政府債務のGDP比がこれより高いのは(1790年までさかのぼっても)第二次世界大戦直後の時期しかない。
米国と日本で5月第3週に実施された国債入札が不調だった背景には、こうした厳しい状況がある。この点でもギリシャの例は示唆に富む。強制的な緊縮財政による破壊的な影響、市場の信認を失った政府による政策決定の難しさ、いちど失われた信認を取り戻すのには時間がかかるという現実──などだ。
ギリシャはユーロ圏のメンバーなのでシステム上は重要だったが、つまるところ世界全体のなかでは小さな経済だった。米国や日本は規模がまったく違う。
グリシャ、いやギリシャのような道をたどるのか、わたしたちは岐路に立っている。


