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2025.05.28 11:30

もう人間はいらない? 賢過ぎる無人トラクターが畑を仕切り始めた

Getty Images

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公道を走る車の自動運転化技術は日進月歩だが、まだ全面解禁には至っていない。しかし農場で使用する無人運転トラクターはすでに発車オーライ。市場は活況を呈し、インドや中国といった農業の盛んな地域がそれを牽引している。市場規模は現在15億ドル(約2000億円)で、2033年には130~150億ドル(約1兆9000億~2兆2000億円)まで成長すると予測されている。

無人運転トラクターとは?

無人運転トラクターとはその名の通り、運転手なしに稼働するよう設計されたトラクターのことだ。その多くはGPS、センサー、レーダー、AI(人工知能)を搭載し、ルートの走行、旋回、速度調整、停止などを自動で行う。

しかし最新型トラクターの自動化は、こうした基本動作にとどまらない。AI、画像認識、データ分析を統合し、土壌の検査から最適な種子の選択、正確な植えつけ、農地の詳細な地図作成まで、熟練生産者も顔負けの技を繰り出す──ここまでくれば、農業の未来図もガラリと変わってくる。

技術革新が急速に進んだ理由は?

2050年までに農業労働人口が26.8%にまで激減すると予測されているインドでは、農家におけるテクノロジーの導入はもはや「選択」ではなく「必須」事項だ。農村から都市部への労働者の流出、人件費の高騰が進むなか、自動化への移行が加速。無人運転トラクターが実用的なツールとして導入されていっている。

新型無人運転トラクターは人間の作業量を減らすだけでなく、軽量化による土壌圧縮の軽減(=土壌の健全化)など環境に優しい農業にも配慮されている。休憩なし、文句なしで最長30時間連続稼働する無人トラクターがもたらすのは、生産性の飛躍的な向上だ。さらに、内蔵されたハイテク安全装置(センサー、レーダーなど)が作業時の安全性も高めている。

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翻訳=猪股るー

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