約33%の企業にコンテンツを内製する正式な部署が存在
ベライゾン・ビジネスの調査レポートでは、コンテンツの出し先がどこであれ、ほとんどの企業がコンテンツを内製していることも明らかになった。制作を全面的に外注している企業はわずか4%で、33%の企業が正式にコンテンツを内製する部署が存在し、38%の企業は専任のコンテンツ担当者を置いていた。残りの企業は既存部署の従業員が他の業務と並行してコンテンツの制作に従事していた。
コンテンツの制作担当
正式な内製チームが担当:33%
内製チームは存在しないが、内製専任の従業員が担当:38%
既存部署の従業員が兼任:25%
外部に委託:4%
意味のある成果をもたらす一方、最新トレンドに合わせたコンテンツ制作に苦労
コンテンツへの投資は、多くの場合、意味のある成果をもたらすことがフォーブス・アドバイザーのデータでも示されている。コンテンツマーケティングは、従来の広告よりも約62%コストを削減できる一方で、リード(見込み客)を3倍多く獲得可能で、収益の拡大に直結するツールといえる。またコンテンツに投資する企業は、費やした1ドル(約142円)あたり2.77ドル(約393円)のリターンを得ており、収益の強力な推進力となっている。さらに、コンテンツを活用している企業のコンバージョン率は、そうでない企業の6倍に達している。
それでもなお、多くの中小企業が「新しく一貫性のあるメディア」を作ることに苦労している。ベライゾンの調査では、企業の半数以上が「存在感の維持に見合ったコンテンツの制作が難しい」と回答し、54%は「トレンドに沿った内容を更新し続けるのが困難だ」と回答した。
ビジネスに対するソーシャルメディアの影響とコンテンツ制作
ソーシャルメディアの利用はビジネスにプラスの影響を与えた:76%
対応するソーシャルメディアを増やし、ビジネスの存在感を拡大しようとしている:73%
ソーシャルメディアを効果的に活用するために、十分な経営資源(時間・予算・人員など)を投入している:69%
他の業務がある中で、ソーシャルメディアの運用・活用を優先することは難しい:56%
存在感を維持できる十分なコンテンツを制作するのに苦労している:54%
最新トレンドに合わせたコンテンツ制作に苦労している:54%
企業がコンテンツマーケティングからメリットを得られることは明白だが、良い結果を出すためには努力が必要で、アイデアや時間に加えて継続的にコンテンツを生み出し続ける人材が求められる。そのため一部の企業は、その手間を省いて広告を購入する方が得策となるかもしれない。


