キャリア

2025.05.27 10:30

マイクロクレデンシャルの取得で収入が最大「15%アップ」、最新調査

Shutterstock.com

Shutterstock.com

企業が専門スキルをますます重視するようになった雇用市場において、マイクロクレデンシャルが給与を引き上げる強力なブースターとして注目されている。

Courseraが発表した『2025 Microcredentials Impact Report』によると、90%の企業が、マイクロクレデンシャルを持つ候補者に対し、初任給を最大で15%増額していることが明らかとなった。また、マイクロクレデンシャルを取得した若手社員の28%が昇給を経験し、21%が取得後に昇進したと答えている。テキサス大学オースティン校のフランチェスカ・ロックハートは、「企業がスキルベースの雇用に移行したことにより、教育者にも、スキルベースのカリキュラムを優先して構築することが求められている」と説明し、従来の教育と雇用市場との間のギャップが拡大していることを強調した。

しかし、こうしたマイクロクレデンシャルは、企業にとって、なぜそんなに価値があるのだろうか?

企業がマイクロクレデンシャルを高く評価する理由

企業がマイクロクレデンシャルを持つ候補者に割高な給与を支払うのは、いくつかの重要な要因が関係している。

・高い専門知識:マイクロクレデンシャルを取得すれば、高需要のスキルに精通していることを証明することができる。これは、企業が求めるような深い専門知識ではなく、より幅広く領域をカバーする一般的な学位とは対照的だ。

・トレーニングコストの削減:Courseraのレポートによると、企業は、マイクロクレデンシャル保持者が主要な業界スキルに精通しており、そのことでトレーニング費用を大幅に節約することができると考えている。

・継続的な学習への取り組み:技術やベストプラクティスが急速に進化する分野では、企業は、積極的に学び続け、起業家マインドを持つプロフェッショナルを評価する。マイクロクレデンシャルは、あなたが最先端の専門知識を学び続けようとしていることを証明するものでもあるのだ。

次ページ > マイクロクレデンシャルがもつ採用面でのメリット

翻訳=江津拓哉

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事