映画

2025.05.27 17:00

『ミッション:インポッシブル』最新作、オープニング興収でシリーズ新記録樹立

AaronP/Bauer-Griffin/GC Images

クリストファー・マッカリー監督の『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』(以下、『ファイナル・レコニング』)が、同シリーズの新記録を樹立した。米国では5月26日(月曜日)がメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)だったこともあり、シリーズ最高のオープニング世界興行収入を記録する勢いだ。

数字で見る『ミッション:インポッシブル』

34年の歴史を誇るアクション満載のトム・クルーズ主演映画、『ミッション:インポッシブル』シリーズは、今作が「最後」となるという噂もある。そんな『ファイナル・レコニング』の米国内における興行収入は、公開後3日間で6500万ドル(約92億8100万円)で、4日間では7500万ドル(約107億円)から8000万ドル(約114億円)になると見られている。初週末におけるこれまでのシリーズ最高記録は『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018年公開)の6100万ドル(約87億1000万円)だった。

同作品を視聴したオーディエンスからの評価はAマイナスで、Rotten Tomatoesでは80%の批評家から高評価を獲得した。このスコアはすばらしいもので、誰もが満足するものであろうが、それでも、同シリーズ初期の3作以来初めて90%を下回るスコアとなった。

観客評価のAマイナスは、同シリーズにとっては一般的な評価と言える。『ファイナル・レコニング』の他に同様のスコアを獲得したのは、『ミッション:インポッシブル3』、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の3作品である。

また、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』と『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の2本はシリーズ最高のA評価だった一方で、1996年公開の初代作『ミッション:インポッシブル』はBプラス評価、2000年公開の続編はシリーズ最低のB評価だった。

『ファイナル・レコニング』は北米以外でも同様に好調な成績を残している。公開翌日にあたる土曜日の世界興行収入は7500万ドル(約107億円)で、メモリアルデーを含むホリデーシーズンを通した興行収入は、およそ2億3500万ドル(約336億円)と見られている。数百万ドルの誤差を考慮すると、高い方では2億5000万ドル(約357億円)、低い方では2億3000万ドル(約328億円)といったところだろうか。(アップデート:現状、全世界のオープニング興行収入の予測値は上記の数字よりも若干低いものの、米国外における月曜日の興行収入を含めれば、同程度の数字に着地する可能性は大いにある)

これらの結果はいずれも、メモリアルデーの週末に史上最高の興行収入を記録し、大成功と言うには十分すぎるものだ。

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翻訳=江津拓哉

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