数週間前、筆者はこのうえなく重宝なワークツールを手に入れた。一度手にしてしまうと、もう手離せず、いつでもどこでも懐に忍ばせて出かけるようになった。
それは、人工知能(AI)を搭載するボイスレコーダーで、製品名は「PLAUD NOTE(プラウドノート)」という。
これまで筆者は、4半世紀以上前から取材やインタビューの際は、ICレコーダーやスマホ、さらにさかのぼればカセットレコーダーを使って音声を収録し、記事を執筆してきた。だが、このAIレコーダーを使用することで、その後の作業が大きく軽減され、取材時にもリラックスして相手の話に集中できるようになった。
というのも、このAIレコーダーは、(あとで説明するが)独自の利便性の高いハードウェアとクラウドベースのソフトウェアによる編集機能で、インタビュー後の音声録音の文字起こしや要約といった作業を肩代わりしてくれるからだ。
AIによる自動翻訳なので、文字起こしは多言語にも基本的に対応している。筆者のような、ガチ中華のオーナーをはじめ、さまざまな国籍の外国人との交流が多い人間にとっては、なかなか役に立つのである。
記者会見の会場で、周辺の記者たちが取材内容をPCにバチバチ打ち込む姿を横目に、話を一字一句聴き洩らさないようにと気を張ってノートにメモしていた筆者のような世代の人間も、AIレコーダーのおかげで、余裕を持って取材に臨めるようになった。
なにしろ、あらたにすべての録音音声を聴き返すことなく、文字起こしと要約されたテキストが容易く手に入るからである。筆者のような職種の人間に限らず、これは画期的な業務効率化ツールではないだろうか。
外国人とのインタビューにも便利
この4月24日、都内でAIレコーダー「PLAUD NOTE」を製造・販売する「PLAUD Inc.」の共同創業者兼 CEOであるネイサン・シュー(Nathan Xu)氏らが登壇し、今後の製品の展望を語るメディアカンファレンスがあった。



