3. エミュー:オーストラリアに生息する、疲れを知らないランナー
体高が最大6.5フィート(約2m)に達するエミュー(学名:Dromaius novaehollandiae)は、世界で2番目に大きな鳥で、オーストラリア本土および周辺諸島に生息する。
エミューは飛べないが、それを補う長いストライドと、最高時速30マイル(時速約48km)近い足の速さを誇る。また、餌や水を求めて長距離を移動できる、優れた旅人でもある。
多くの飛べない鳥が壊滅的な個体数の減少に追い込まれたのと異なり、エミューは人間とおおむね共存してきた。生息域が広く、1カ所に留まらない生態のおかげで乱獲されにくかったためだ。また、生息地の農地化にも、驚くほど適応性が高いことが明らかになっている。
総じて生息数の安定しているエミューだが、危機に見舞われたことがないわけではない。1932年には、オーストラリアで奇妙な「エミュー戦争」が勃発した。西オーストラリア州で農作物を荒らす多くのエミューに対して、兵士を投入し、機関銃によって個体数を削減しようとした作戦だが、試みは失敗に終わった。
現在、エミューはオーストラリア大陸全域に広く生息しており、肉や脂肪(エミューオイル)、皮を利用するために商業的な飼育も行われている。
4. ガラパゴスコバネウ:ガラパゴス島の環境に特化した固有種
ウの仲間のほとんどは、流線型の体で水に潜り、空も飛べる鳥だが、ガラパゴス諸島に生息するガラパゴスコバネウ(学名:Nannopterum harrisi)は例外だ。隔絶された環境で進化したこの種は、短い翼、力強い脚、水かきのある丈夫な足を発達させ、空を飛ぶ能力と引き換えに、卓越した泳ぎの能力を獲得した。
この鳥はガラパゴス諸島の2つの島、フェルナンディナ島とイサベラ島の北岸にのみ生息する。陸の天敵がいない上に、豊富な海洋生物を餌にして、飛ぶ必要もなく繁栄してきたが、人間の到来で状況は一変した。捕食者の移入や生息地の環境変化が影響し、現在では1000羽ほどしか残っていない。
それでもガラパゴスではさまざまな環境保全策が取られ、保護プログラムが継続されているため、ガラパゴスコバネウは生き延びている。
彼らが今なお存在することは、特定の環境に高度に特化し、一見脆弱な種であっても、チャンスを与えられれば生き残れることを示している。


