行動するリーダーシップ:ミーティングでは意図的であれ
オープンドア・ポリシーは正しいやり方に思えるかもしれないが、やみくもに取り入れるのでは、信頼を損ない、リーダーの負担を増大させ、稚拙な意思決定につながりかねない。即興的な会話が無価値だといいたいわけではない。実際、オフィス復帰を推奨する企業の多くは、理由のひとつとして、インフォーマルなやり取りや会話がイノベーションを触発することを挙げている。
ミーティングを有益なものにするために重要なのは、タスクの中断を抑制することだ。企業は、構造化された、包摂的かつ積極的なコミュニケーションモデルを採用することで、誰もが等しく発言権をもつ強固なチームと、逆境に強いリーダーを育成できる。
誤解しないでほしいのだが、あなたが管理職やリーダー職に就いているなら、業務を中断されるのも業務のうちだ。人やプロセスや製品に対応するなかで、時に予定外の脱線や、日常的な混乱に至ることは避けられない。だからこそ、そこで可能性を途切れさせるのではなく、新たな可能性へと踏み出す機会にしよう。
この記事をきっかけとして、意図を持ってミーティングを導くようにし、あなたにとって最も重要なことを会話の主軸に置くようにしてほしい。それにより、自分の時間やチームのアクセスを構造化することができる。そうすれば、明快で協働的なすぐれたリーダーシップの恩恵を、誰もが手にすることができるだろう。


