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Rawpixel / Bigstock



ここ数日の株式市場の混乱は、多くの投資家らを混乱に陥れた。分別ある大人たちが、恐怖感を煽る見出しに踊らされ、パニックに陥っているケースも見受けられる。しかし、恐怖に駆られて持ち株の全てを売り払うのは賢明な選択とは言えないだろう。

その一方で、下落した相場は買い時だと見て、安値の株を買い漁るような投資家も居ると聞く。しかしながら、何も考えず安いから買うというのもおすすめできる選択肢ではない。
投資顧問企業Intrepid Capital Managementのマーク・トラビス氏は「世界的な相場の総崩れの中で、興味を持っている株がいくつかある」と話す。「しかし、だからと言って買うことを推奨したりはしない」と言う。

「それは、食料品店に入って、お腹が空いているから何でも買ってしまうような行為です。以前は高くて買えなかった株が、今なら安値で買えるという状況を市場の急変が生んでいる。しかし、例えばエネルギー分野の株のように根本的な問題で値下がりが起こっている株は、決して手を出すべきではないのです」

今週月曜に相場が急変を告げた時、投資家たちは今こそポートフォリオを見直す時だと気づいた。中国市場が8%の急落に見舞われた後、ダウ平均株価は1000ポイントの下落を記録した。

トラビス氏によると、月曜日に発生した市場の見境のない売り浴びせは、以前から予測されていた事態だと語る。数ヶ月前から市場は弱気含みの展開になっており、市場の調整局面は既に多くの株式を下落に追い込んでいた。

5月のピークから21%も下落したアップルがその象徴と言える。S&P 500の多くの銘柄が先週末までに下落していた。

ここ数年間、絶え間ない上昇を遂げた株式市場は、投資家らに「買わないと損だ」と思わせるような幻想を与えてきた。ネットフリックスやフェイスブック、その他のバイオ銘柄などもその例として挙げられる。

しかし、投資の神と呼ばれるカール・アイカーンや、ウォーレン・バフェットらは、この騒乱を予期したかのような動きをとっていた。

アイカーンの場合は6月の末にネットフリックスの株式の全てを売却し、今後の株式市場や高利回り債の危険性を指摘していた。ネットフリックス株はその後も上昇を続けたが、アイカーンは「全く後悔などしていない」と言明していた。

一方でウォーレン・バフェットは8月上旬、飛行機部品メーカーのプレシジョン・キャストパーツを37億ドルで買収したばかりだ。彼は「みんなが売りに出しているタイミングで買う」ことをポリシーとしており、2008年にゼネラル・エレクトリック社とゴールドマン・サックス社への投資で、巨額の富を生み出した。

月曜日の暴落の引き金を引いたのは、中国の株式市場のバブルの崩壊だった。中国経済の不安が、同国と関わりを持つ企業に対する不安の連鎖を呼んだ。

中国でのiPhoneの販売台数は投資家にとって大きな関心事項の一つだ。ティム・クックはその疑問に答えようと、投資家のジム・クレイマーがホストを務めるCNBCの番組にわざわざメールを寄越し、「中国では7月に次いで8月も、iPhoneの売上は伸びている」と言明したほどだ。

一方で、ゴールドマン・サックスが「中国の件が気になるなら、買うべきではない銘柄」に挙げた、マイクロン・テクノロジーやSkyworks Solutionsは、その予想に反して月曜に値上がりを見せていた。中国に関する懸念は、必要以上に誇張された面もあるのだ。

アップルでさえも当初は急落ではじまったが、市場が落ち着きを取り戻すにつれて、ポジティブ領域に立ち戻っている。

長期的な運用を考えるのであれば、今回の市場の混乱は、個別銘柄に関しても、ファンドやETFであろうと、むしろ買い時と言えるだろう。しかしながら、短期間のリバウンドを期待して軽率に買い急ぐような行為は誤りだ。この状況下で買うのであれば、しばらくの間は損失に耐えられる十分な覚悟を持って取り組むべきなのだ。

文=スティーブ・シェイファー(Forbes)/ 翻訳編集=上田裕資

 

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