GXイノベーション最前線:日本の産業変革を牽引する50社の挑戦

他環境系
「サーキュラーエコノミー 循環と製造の革新」

素材革命で循環経済を促進
TBM

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循環・資源化分野ではTBMが石灰石やCO2を原料とする環境配慮型素材「LIMEX」で、紙・プラスチックや紙の代替を実現し、資源循環の事業も推進。累計調達額は約400億円に達し、素材革命を通じた循環経済の構築に大きく貢献している。同分野では「JEPLAN」がPETボトルやポリエステル繊維などを対象にしたケミカルリサイクル技術を世界にライセンス展開するなど、資源の循環利用を促進する企業が多数選出された。これは、日本の製造業の強みを活かした循環経済への貢献として特筆すべき動向だ。

水資源の循環利用を革新
WOTA

同じく循環・資源化分野の「WOTA」は、排水の98%超を再生・循環利用することが可能な小規模水循環システムを開発。災害時やオフグリッド環境でも安全な水インフラを提供できる技術で、水資源の循環利用に革新をもたらした。水はエネルギーと並ぶ重要な資源であり、その効率的な利用技術は今後ますます重要性を増すだろう。

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製造業の脱炭素化を支援
エレファンテック

基盤技術分野では「エレファンテック」が、ネットゼロ排出の実現に向けたプリント基板唯一の立ち位置を確立。LITEON社と2度目となるMoUを締結するなど、製造業の脱炭素化を支援する基盤技術企業として成長を続けている。製造プロセスのグリーン化は、日本のものづくりの競争力維持に不可欠な要素となった。

競争から共創へ
新たなGX産業生態系の形成

各分野で注目企業を見てきたが、これらに通底するのは、単なる環境対応にとどまらない、持続可能な社会を実現するためのシステム思考だ。個々の技術やサービスの革新だけでなく、それらを組み合わせて新たな価値を生み出す企業間連携がGXエコシステム形成の鍵となっている。

企業間連携はすでに活発化している。例えば、アスエネはSBIホールディングスと「Carbon EX」をジョイントベンチャーとして設立。カーボンクレジット市場の発展に貢献している。

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text by Koh Ueno | edited by Mao Takeda | Photo by iStock.com/fujiwara

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