特に注目すべきは、同じ分野内でも、単一技術に留まらず、複数の事業領域を持つ企業や、バリューチェーン全体を視野に入れた事業展開を行う企業が選定される傾向だ。これらの企業は、単なる「点」ではなく、産業の「面」を変革する可能性を秘めている。本稿では、選出された50社の中から、特に注目すべき企業をピックアップしてみたい。
発電・エネルギー系
「エネルギー革命の最前線 創る・蓄える・運ぶ」
エネルギーの未来を担う核融合
京都フュージョニアリング

エネルギー分野の最先端を行くのが「京都フュージョニアリング」だ。核融合エネルギーは、安定的かつクリーンなエネルギー源として世界中で開発競争が加速している領域。同社は商用フュージョンエネルギー実現の最前線に立つ大学発スタートアップとして、日本の技術力を世界に示した。核融合分野からは「EX-Fusion」も選出されており、日本が次世代エネルギー開発においても存在感を発揮していることが窺える。
世界へ飛躍する再エネプレイヤー
自然電力

再エネ発電・小売分野で頭角を現しているのが「自然電力」だ。カナダの大手年金基金であるCDPQから、転換社債型新株予約権付社債による出資ならびに共同投資の枠組みで総額700億円という国内再エネベンチャーとしては最大級の資金調達に成功し、GoogleやMicrosoftとのバーチャルPPA締結も果たしている。国内にとどまらず、グローバルに展開する再エネ企業として存在感を高めており、その成長は再エネ市場の拡大とグローバル投資家からの信頼の高まりを象徴している。
蓄電と運搬の革新
パワーエックス

エネルギー貯蔵の分野では「パワーエックス」が注目を集める。世界初の「電気運搬船」を構想に掲げ、再エネの大きな課題である「いつでもどこでも使える」を解決しようとしている。蓄電池ビジネスも好調で、エネルギー革命の鍵となる企業として期待が高まっている。蓄電池分野ではもう一社、「エリーパワー」も選出されており、日本のエネルギー貯蔵技術の強みが形になりつつある。


