鍵となる3ステージ 「3度目の正直」となるプロ化への道標
そもそもSVリーグの道標としてステージ1は売上30億円、ステージ2として2026-27シーズンでのプロ化、そしてステージ3として2030年に世界最高峰のリーグとしての地位を確立するとかねてより明言して来た。この3ステージについても感触を訊ねた。
「決算発表前ですが、Vリーグ時代の売上8億円から、SVリーグとして目標として30億円をほぼほぼ達成というありがたい状況です。これで当初の予定を3年ほど前倒しにできた」。リーグ・タイトルに名を連ねる大同生命などスポンサー収入が好調という点もあり、かつ観客動員数も大きく寄与、ステージ1は満願達成だ。
「(バレー界はJリーグ開幕後の)1994年にVリーグを立ち上げたものの、結局プロ化を断念した経緯もあります。Bリーグのスタート時期にも再検討されたが、これも難しかった。2026-27年シーズンにプロ化となれば『3度目の正直』。リーグ内でプロ化への合意が得られたことは大きな前進。チームの運営法人設立には各クラブがプロ意識を持ち、収益性を高める必要があります。リーグ主導での意識改革が進めば、全クラブがプロ化に向け本格的に動き出す。将来的には1万人規模のリーグを目指しており、選手そして指導者の更なる質向上と育成が不可欠。Jリーグが30年かけ選手育成の層を厚くしてきたように、SVリーグも長期的な視点での取り組みが求められます。ゆくゆくは育成への取組み状況を評価したクラブへの配分金も視野に入れていきたい」とステージ2へのビジョンは明快だ。
「プロ化」は素人目にも変わりやすいものの、「世界最高峰のリーグ」は、いったい何を持って指標とするのか。チェアマンにはその根本から答えてもらった。


