こうしたスポーツ界の変革期を駆け抜けてきたのが、他でもない大河チェアマン本人だ。同チェアマンは元大手銀行マン。95年にJリーグへ出向しJ2構想を主導。その縁もあり52歳で金融界からスポーツ界へ転身し同リーグ常務理事を務めた。またJリーグ初代チェアマン川淵三郎氏の要請で分裂したバスケ界再編にも尽力し、Bリーグ初代チェアマンに就任。その後、びわこ成蹊スポーツ大学学長を務めるも、22年から日本バレーボールリーグ機構副会長を兼務。24年7月、SVリーグ代表理事として新リーグ誕生をも主導。まさに日本スポーツ界におけるプロリーグ立ち上げの「第一人者」だ。
SVリーグは25年5月、男子はサントリーサンバーズ大阪が初代王者に、女子は大阪マーヴェラスが女王に輝き、112万2710人(男子72万1770、女子40万940人:ファイナルを含む)の観客を動員し華々しくファーストシーズンを終えた。この初年度を大河チェアマンはどう評価するのか。新リーグ立ち上げの労苦と「通信簿」について訊いた。


