暮らし

2025.05.29 08:15

家計の固定費削減効果 8割が実感した最初に見直すべき費用とは

光熱費の高騰や物価高が続いているなか、なんとか節約して乗り切っている人も少なくないはず。セレクトラ・ジャパンがお金の情報メディア「スマートマネーライフ」で「この1年以内に節約に取り組み、効果を実感した450名」を対象に、独自アンケート実施。その結果を公開している。

それによると、固定費を見直した人は8割を超えている。固定費を節約して、効果を実感したものについて聞いたところ、「スマホ料金」がトップ。次いで「電気料金」「ガス料金」と続いた。

スマホ料金は、意外と見直さずそのままの人も多く、格安サービスへ乗り換えるだけで、年間数万抑えられることもある。また、電気やガスも、乗り換えることで、一定額下げることも可能だが、スマホに比べると効果を感じた割合は低くなっている。

一方、効果を感じた割合でみてみると、自動車関連費がもっとも高くなっている。取り組む人は少ないものの、自動車を売却してカーシェアリングを活用したり、自動車の保険を見直すなどで効果は大きく感じているようだ。

変動費の節約に関しては、9割以上の人が取り組んでいると回答。もっとも節約効果を感じているのが「食費」で、「日用品費」「趣味・娯楽・交際費」を大きく引きしなしている。食費は、自炊の徹底や外食の頻度の見直しなど、ちょっと贅沢を抑えるだけで効果を感じられる。また、趣味・娯楽・交際費に関しては、サブスクリプションを見直す人も多く、その点で効果を実感した人は多いようだ。

また、節約で効果を感じられた理由として、意識やライフスタイルの変化は関係しているかの問いに、「とても思う、まあまあ思う」が8割を超えた。どのような変化があったのかの回答としては、「見栄えや物欲を手放した」が42%でトップ。「健康的な生活を意識するようになった」が33%、「他人と比べなくなった」が24%と続いている。SNSの発達で、物欲が刺激されやすく、必要のないものまで購入したり、見栄を張ったりしがちで、それを抑えられるかが、成功のポイントかもしれない。

筆者も、たまに固定費やサブスクリプションの見直しを行っている。収入には限りがあるので、出費を調整しなければ老後のことも考えると不安になる。定期的に、固定費も変動費も見直す習慣を身に着けたいところだ。

出典:スマートマネーライフ「この1年以内に節約に取り組み、効果を実感した450名への調査」より

文=飯島範久

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