リーダーシップ

2025.05.24 08:00

新しい上司が「リーダー失格」だと示す7つのサイン 違和感を持ったらすべきこと

Sylverarts Vectors / Shutterstock.com

5. チームのためでなく上層部のためにパフォーマンスする

上司のなかには、チームをリードすることよりも上の評価を得ることに重きを置く者もいる。もしあなたの上司が常に上層部のためにパフォーマンスをしている場合──例えば部下の評判を下げたり、自分に賞賛を求めたり、チームの手柄を一人占めしようとしているのなら、上司の優先順位が適切でない可能性がある。

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上級管理者が部屋にいるとき、上司の表情が違って見えたり、真のインパクトではなく見栄えに基づいて決断を下したりしていることに気づくかもしれない。こうした行動は、上司とチームのあいだに溝を作り、信頼性、方向性、サポートの欠如につながる。

6. 実力ではなく、血縁により権力の座についている

新しい上司が、別の指導的立場にある人の親族である場合、眉をひそめるのは当然だ。すべての縁故採用者が無能というわけではないが、説明責任の欠如や優先順位の偏りを示す場合もある。もしあなたの上司が自分の実力ではなく、誰かを知っていたから(あるいは誰かの関係者であるから)という理由でその役職に就いたとしたら、信頼は急速に損なわれる可能性がある。

率直に話すことが難しい、と感じるかもしれないし、「えこひいき」が目につくかもしれない。あるいはルールが平等に適用されていない、と感じるかもしれない。たとえその上司が有能であったとしても、特権意識は士気に影響する可能性がある。そして、彼らがもし有能でなかったとしたら? それは憤りの原因になるだろう。

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7. リーダーシップを学ぶことなく昇進した

個人として優れた貢献をしたからといって、自動的に優れた上司になれるわけではない。残念なことに多くの上司は、対人能力ではなく業績が理由で昇進している。もしあなたの上司がリーダーシップ研修や能力開発を受けたことがなければ、その準備不足は露呈する。

漠然とした方向性、コミュニケーション不足、消極的な意思決定、衝突回避などを経験するかもしれない。指導の仕方を教わっていない指導者は、進むべき道を推測するしかない。その結果、どうなるか? チームは放置されてしまったような感じを受ける。

このリストを読んで、「そうだ、これが私の上司だ」と気持ちが沈んだとしても、慌てることはない。これらのサインに気づいたからといって、明日会社を辞める必要はない。それは、次のステップについて戦略的に考える必要があることを意味している。

パターンを記録し始めよう。良き先輩や信頼できる同僚に、サポートを求めよう。もし安全だと感じられるなら、正直にフィードバックをしてみよう。そして何よりも、自分の自信を守ることだ。

ダメな上司にあたったとしても、自分が何かまずいことをしているという意味ではない。上にいる誰かが、適切に指導する能力を備えていないということだ。

優れたリーダーシップは、信頼、明確なコミュニケーション、真の成長、誠実さに現れる。それらが見られないと思うなら、そう言って構わない。自分自身を擁護しよう。自分のキャリア目標を見失わないようにしよう。そして世の中にはもっと優れた指導者がいて、もっと優れたチャンスが待っていることを知ってほしい。

あなたは無力ではない。観察力と能力があり、次の一手をコントロールできる立場にある。頑張ってほしい!

forbes.com 原文

翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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