AI

2025.05.26 13:00

MSナデラCEO「ビジネスアプリという概念が崩壊」、AIエージェントの時代が始まるのか

Shutterstock.com

ビジネスアプリが存在するという概念自体が崩壊する可能性

こうしたAIエージェント構築レースは、特にマーケティング業界などで加速している。そこで働く人々は、セールスファネル全体にわたるさまざまな活動を管理するため、現在は複数のアプリを駆使しなければならないのが一般的だ。Zapier(ザピアー)やMake(メイク)といった企業も同様の価値を打ち出しており、数多くのアプリやサービスを連携し、ワークフローを自動化できるようにしている。ZapierはAI大手Anthropic(アンソロピック)のClaude(クロード)と協働しており、ユーザーが会話形式の自然言語を用いてアプリにアクセスし、操作できることを目指している。

advertisement

世界各地には何万社ものSaaS(サース)企業が存在し、その多くが専門的なソフトウェアを開発している。こうした企業にとって、AIエージェントの台頭は興味深いトレンドである。

一方で、ユーザーがアプリそのものを直接操作しなくなると、ブランド価値が埋没するリスクもある。マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラは最近、AIエージェントがユーザーインターフェースを担うようになれば「ビジネスアプリケーションが存在するという概念自体が崩壊するかもしれない」と示唆した。

他方、多くのソフトウェア企業は、時間や知識に限りのあるユーザーに新機能を習得してもらえず、十分に使いこなすことがないという課題を抱えている。AIエージェントなら新たなツールをほぼ瞬時に覚え、優れたアプリの機能を最大限に活用可能なため、その結果ユーザー数を伸ばす効果が期待できる。

advertisement

今後の展開からは目が離せない。ResearchandMarketsによれば、世界のAIエージェント市場は今年の52億9000万ドル(7670億5000万円)規模から2035年には2168億ドル(約31.4兆円)規模に達し、年間成長率は40%を超えると予測されている。その中でもマルチエージェントツールが市場に占める割合は、今後さらに高まっていく見通しだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事