働き方

2025.05.27 07:45

「いつでも辞められる人」の秘訣は±15歳の人脈術

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もちろん、社長がビジネスの窓口になることもありますが、あと何年かすれば、その社長は確実に次世代と交代していきます。つまり、社長との関係性しか持っていなかったとしたら、数年後に仕事のつながりは得られなくなるということです。

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それなら、最初から15歳下の40代と付き合いがあるほうが、仕事としては長続きしていく可能性が高い。同じ年代の人としか付き合いがなかったとしたら、その人脈が仕事を離れるタイミングで、仕事への影響力を失ってしまいかねないのです。

また、もし50歳で転職を考えたとき、もちろん同年代の人脈からの紹介や推薦も得られる可能性がありますが、30代の若い世代が中心の会社からも紹介や推薦が受けられるかもしれない。転職でも、選択の可能性を広げてくれることもありえます。

「15歳下の世代」と友人関係を作れるか

あまり意識しない限り、プラスマイナス5歳、結果的に10学年の幅に収まる人付き合いを、あえて意思を持ってプラス15歳、あるいはマイナス15歳のつながりを作っていくのです。

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プラスマイナス15歳というと、相当な幅です。プラスマイナス5歳だと10学年だった幅が、プラスマイナス15歳だと30学年の幅になるのです。一般的にいう親子一世代分に近い年代の縦幅の人脈ができます。

現実には、20代あるいは30代前半のうちは、自分より上のプラス15歳のつながりをできるだけ多く作り、逆に自分が40歳を超えてきたときに、自分より下のマイナス15歳、新人や若手世代の友人をたくさん作っていくといいでしょう。

若い頃はマネジャーや課長が10歳近く上のことが多いので、15歳上となると、上司の上司世代というケースが多いかもしれません。部長や事業部長クラスと、個人的なつながりを意識して作っていく。

逆に、40歳を超え始めたときには、新人世代や若手世代と、上下の関係というよりは横の関係で友人のような存在をできるだけ作るようにする。

これは、社内、社外問わずです。社内だと、どうしても役職や年齢、世代が邪魔をしてしまうかもしれませんが、社外や業界に関係ない世界では、友人、知人は、より作りやすいかもしれません。


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文=黒田真行

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